ドルは来週90円割れ、リーマン破たん後「第4の波」-JPモルガン

JPモルガン・チェース銀行の佐々 木融チーフFXストラテジストによると、ドルの対円相場は来週にも 約7カ月ぶりに1ドル=90円を割り込む可能性がある。昨年9月に米 リーマン・ブラザーズ・ホールディングスが破たんした後、四半期の 最終月の前半にはドル安が進む例が多いためだ。

佐々木氏は10日のインタビューで、主要通貨に対するドルの総合 的な強弱を示す実効相場はリーマン破たんに端を発した世界的な金融 危機の後、2008年9、12月と今年3月に「月半ばにかけての約2週間 で3-7%下落した」と指摘。今月は「ドル安の『第4の波』が押し 寄せつつあるようだ」と語った。

主要6通貨に対するドルの実効相場(インターコンチネンタル取 引所、ICE)は9日に一時76.80と、昨年9月26日以来の安値をつ けた。対円では約9カ月ぶりに91円61銭まで下落し、ユーロに対し ても1ユーロ=1.4601ドルと08年12月以来のユーロ高・ドル安水準 に沈む場面があった。

四半期の最終月の前半にドル安が進む理由について、佐々木氏は 「欧州系の年金基金などがドル建て資産の一部を自国通貨に戻す動き が影響しているのかもしれない」と分析した。こうした局面ではオー ストラリア・ドルやブラジル・レアルよりも、ユーロやスイスフラン、 スウェーデン・クローネ、ノルウェー・クローネなどの対ドル上昇率 が高いという。

ドルの実効相場は先週から下落基調にある。佐々木氏は、これま での例に照らすと「さらに1週間程度、2%前後下落する可能性があ る」ため、対円では「90円を割り込むだろう」と話した。年末は1ド ル=89円と予想している。

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