NYSE:オプション事業てこ入れ狙う-AMEX株の一部売却で

米NYSEユーロネクストは、昨 年アメリカン証券取引所(AMEX)の買収に投じた2億6000万 ドル(約240億円)が、資金の正しい使い道であったことを証明し ようとしている。

証券取引所運営で世界最大手のNYSEユーロネクストは9日、 かつては米国内2位のオプション取引所だったAMEXの株式の一 部を、ゴールドマン・サックス・グループやバンク・オブ・アメリ カ(BOA)など7社に売却すると発表した。株式売却を通して出 資者の取引を活性化するのが狙いで、ライバルのダイレクト・エッ ジ・ホールデイングスやバッツ・グローバル・マーケッツが開拓し たビジネスモデルを採用することになる。NYSEユーロネクスト の米オプション部門の責任者、エド・ボイル氏はインタビューで、 この種の売却は同社にとって今回が初めてだと語った。

米オプションズ・クリアリング(OCC)のデータによれば、 国内オプション市場が1兆9000億ドル規模へ成長する中でも、A MEXの売買高は8年連続で減少。市場シェアは2000年の28.6% から08年には5.8%まで落ち込んだ。

金融サービスコンサルタント、タブ・グループ(ニューヨーク) のデリバティブ(金融派生商品)責任者、アンディ・ニボ氏は「市場 シェア回復への最善策は、主要な取引参加者に持ち株を与えること でインセンティブを提供することだ」と指摘。「AMEXは技術投資 を怠ったため、市場での存在感が低下した」と語った。

発表資料によると、ゴールドマンとBOAのほかに、バークレ イズ、シティグループ、シタデル・インベストメント・グループ、 TDアメリトレード・ホールディング、UBSがAMEXの株式を 取得する。年内に株式売却が完了した後も、NYSEユーロネクス トはAMEXの最大株主であり続けるという。

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