サントリー:オランジーナ買収交渉、米投資会社と-海外強化

国内ビール3位サントリーホールデ ィングスが欧州飲料企業オランジーナ買収で株主の米投資会社ブラック ストーン・グループ、ライオン・キャピタル・ホールディングスと交渉 を進めていることが10日、明らかになった。海外事業拡大の一環で、週 内にも合意する可能性がある。

事情に詳しい関係者が匿名を条件に明らかにした。買収価格は26 億ドル(約2400億円)超の見通し。サントリー広報部竹本彩氏は電話取 材に「交渉は事実だが何も決まっていない」と述べた。ブラックストー ン広報担当者クリスティーン・アンダーソン氏はコメントを控えた。

国内市場が頭打ちになる中、サントリーは海外に活路を求めている。 買収が実現すればオランジーナの「シュウェップス」などの23ブランド を手に入れることができる。グローバルで戦える体制づくりへサントリ ーは、キリンホールディングスと経営統合に向けた交渉も進めている。

髙木証券金融商品部株式課の菊池重夫氏は、サントリーにとりこの 買収は「欧州事業拡大への足掛かりになる」と述べた。市場が飽和して いる日本企業の海外拡大は必然的な流れであると語った。キャドバリ ー・シュウェップスは06年に18億5000ユーロ(2500億円)でオラン ジーナをブラックストーンとライオン・キャピタルに売却した。

海外展開加速

サントリーは昨年、仏ダノングループが所有するニュージーランド の清涼飲料企業フルコアグループを買収、07年にはタイの清涼飲料製 造・販売会社と資本提携し、東南アジアで清涼飲料事業に進出している。 08年の海外売上高は前年比8.7%減の1821億円で、連結売上高に占める 割合は12%だった。また、サントリーとキリンHDの統合が実現すれば、 ビール世界首位のアンハイザー・ブッシュ(AB)インベブを脅かすメ ーカーが日本に誕生する。

調査会社ユーロモニター・インターナショナルによると、2008年の 世界清涼飲料市場は前年比11%増の4163億ドル(約38兆円)で、首位 はコカ・コーラ、サントリーは5位、キリンHDは8位、オランジーナ は15位。8月のビール類出荷数量は前年同月比6%減の4271万ケース (1ケースは大瓶20本分)だった。天候不順の影響で1992年の統計開 始以来8月として過去最低だった。

サントリーHDがオランジーナを買収する可能性があることについ ては、米紙ウォールストリート・ジャーナルが10日、報じていた。オラ ンジーナは売上高約10億ユーロ(約1340億円)。従業員は約2500人。 ブルームバーグ・データによると、今年に入ってからの日本企業による 海外企業の買収で26億ドルを超える案件は4件あった。

--共同取材 Katherine Snyder Editor:Eijiro Ueno,Kenshiro Okimoto

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