監視委のインサイダー認定に味の素社員が不服申し立て-初の公開審判

金融庁は10日、インサイダー取引(金 融商品取引法違反)で課徴金納付勧告を受けた被審人による不服申し立 てを審理するための公開審判を開いた。不服申し立ては2005年4月の課 徴金制度導入後で初めて。インサイダーと認定した証券取引等監視委員 会と被審人である味の素社員が争う。

監視委は、味の素がカルピスを子会社化するとの重要情報を公開前 に知った同社員が妻名義の口座でカルピス株2000株を購入したとし、6 月に39万円の課徴金納付を金融庁に勧告した。これに対し被審人は「妻 には連絡しておらず、株の買い付けも指示していない」との答弁書を提 出し、違反はないと主張した。

被審人とともに出廷した代理人の荻上守生弁護士は、閉廷後記者団 に対し「メールや電話など買い付けを指示した証拠がなく、妻が買った のは偶然」と述べ、全面的に争う姿勢を示した。第2回審判は10月8日 で、監視委側が違反行為を認定した証拠などを提出する。最終的には、 金融庁長官が指定した3人の審判官の合議で結論を出す。

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