三井住友FGと大和証Gが合弁解消で合意-別々に収益強化

三井住友フィナンシャルグループと 大和証券グループ本社は10日、法人専業で共同出資の大和証券SMBC の合弁を解消することで合意したと正式発表した。三井住友が保有する 全株式(40%)を12月31日に大和証Gが買い取って完全子会社化する。 今後は、それぞれ別に法人証券業務強化の道を探ることになる。

発表によると、三井住友側から大和SMBCに出向・転籍している 約200人は10月1日付で復籍する。今後、三井住友銀行が大和の主力行 である親密な関係は維持。両社は投資銀行業務で他の提携方法を検討す る。譲渡額は大和SMBCの連結純資産の4割にあたる約2000億円。大 和は三井住友から取得資金の一部として1000億円の融資を受ける。

三井住友銀の奥正之頭取は10日夕、本社で会見し「日興コーデを軸 に提携先のゴールドマン、バークレイズ、シティに加え、大和にも手伝 ってもらい独自の銀証融合モデルを作り上げていきたい」と強調。将来 的には投資銀行分野で国内最大の「野村の背中が大きく見えるようにな りたい」と意欲を見せた。

大和証Gの鈴木茂晴社長は別に会見し、合弁解消による収益への悪 影響は「10%程度で限定的」と指摘。今後については「過去10年間も大 和主導でやってきた。主幹事で約800社の実績があり今後もよいビジネ スができる」と述べ、三井住友関係以外の取引拡大にも自信を示した。現 時点で新たな提携は考えていないという。

総合金融を目指す三井住友FGは5月に米シティグループから個人 営業の日興コーディアル証券と法人部門の一部買収を決め、大和SMB Cにも出資拡大を求めたが、独立を貫きたい大和証Gとの溝が広がり、 10年の提携に幕を降ろすことになった。今後は提携先に外資系金融機関 を多く持つ三井住友と大和の独自戦略がそれぞれ焦点となる。

外資と親密な三井住友、赤字の大和SMBC

大和SMBCは1999年に発足。大和証が60%、三井住友FGが40% を出資している。三井住友FGは日興コーデ証などの買収決定後、大和 SMBCの主導権獲得を目指して過半への出資引き上げを打診したが、 大和証G側はこれに応じなかった。

UBS証券の大槻奈那シニアアナリストは、三井住友にとって「大 和SMBCはもともと収益に大きくは貢献しておらずマイナスのインパ クトは小さい」と指摘。ただ、セールストレーディングなど「シティか ら買わなかった部門の立ち上げには時間が必要で、初め多少もたつくこ とはありそうだ」と述べた。

ブルームバーグ・データによると、大和証券SMBCの08年国内企 業向け実績は株式引き受けで2位、債券引き受けで3位、M&A助言で 5位。09年3月期は金融危機の影響などで1450億円の純損失と2期連続 の最終赤字に低迷している。現在の社員数は2314人(09年6月末)。

国際的な案件も含め企業金融や買収・合併(M&A)助言業務など を強化したい三井住友は、英バークレイズに出資、米ゴールドマン・サ ックスとも提携関係にある。一方、大和としては大手行グループの三井 住友との関係が薄れる中でも大和SMBCを立て直すことができれば利 益の100%を取り込むことができるようになる。

--取材協力:フィンバー・フリン、 河元 伸吾

Editors: Kazu Hirano Takashi Ueno

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