【個別銘柄】銀行、東芝、HOYA、MDM、三井洋、コセル、王将

10日の日本株相場における材 料銘柄の終値は以下の通り。

銀行株:前日比3.3%高の160.09と、東証1部33業種中で上 昇率トップ。全84銘柄中、80銘柄が高く、売買代金上位のみずほ フィナンシャルグループ(8411)など3大金融グループはそろって 上げた。欧米の主要株価指数が前日に2008 年10月以来の高値を回 復、投資家の不安心理を示すシカゴVIX指数は1カ月半ぶりの低さ と、市場参加者のリスク許容度の回復に伴い、前日まで広がっていた 自己資本規制強化の観測に伴う金融システム警戒感が和らいだ。

東芝(6502):2%高の486円。傘下の米原子力大手ウェスチ ングハウス(WH)が、英国内での原発ヘの燃料供給事業を英政府機 関から譲り受ける交渉に入った。現在は同機関からの受託で供給を手 掛けているが、自前の形式に移行することで事業拡大につなげるとし ており、業績寄与への期待が広がった。

HOYA(7741):4.3%高の2200円。半導体業界で先端投資 が再開方向にあり、一部アナリストの指摘をきっかけに、半導体を製 造する際の回路基板であるマスクブランクス需要が拡大するとの期待 感が広がった。マスクブランクス検査装置を手掛けるレーザーテック (6920)も6.7%高の918円。またHOYAに関しては、同社が07 年に買収したペンタックス部門の収益が改善している、と10日付の 日本経済新聞朝刊が報じる材料もあった。

日本エム・ディ・エム(7600):80円(38%)高の290円と ストップ高(制限値幅いっぱいの上昇)。売上高の4割超を占める主 力の骨接合材料の独自開発・生産に乗り出すと10日付の日経産業新 聞で伝えられ、自社開発製品の高まりにより、収益力が向上すると見 られた。

非鉄金属株:DOWAホールディングス(5714)が5.4%高の 608円、東邦亜鉛(5707)が2.9%高の525円。10日の日経新聞朝 刊は、銅や鉛などの金属価格が上昇しており、DOWAHと東邦亜鉛 の10年3月期の業績が会社の期初予想を大幅に上回る可能性が高く なっている、と報じた。

富士フイルムホールディングス(4901):3.3%高の2815円。 10日付の日経新聞朝刊は、傘下の富士フイルムがインフルエンザの 感染の有無を調べる簡易検査で、感度を現状の100倍に高める技術 を開発、と報道。2011年に強毒性の鳥インフルエンザ(H5N1) ウイルス検査用のチップと自動判定装置を発売する計画とも伝えた。

三井海洋開発(6269):4.3%安の1903円。09年12月期の新 規受注高は、前期比で3分の1以下に落ち込む公算が大きくなった、 と10日付の日経新聞朝刊が報道。海底油田開発向けの大型FPSO (浮体式石油生産・貯蔵・積み出し設備)の入札手続きが遅れ、09 年中に決まらない可能性が出てきたためという。

ダイエー(8263):1%安の391円と5日続落。節約志向から個 人消費の抑制傾向が続く中、天候不順も衣料品販売などに影響、通期 (2010 年2月期)の連結最終損益を55億円の赤字(従来予想は20 億円の赤字)に下方修正する、と前日に発表。売上高は32年ぶりに 1兆円を割り込む見通しで、収益の落ち込みが懸念された。

コーセル(6905):13%高の1256円。一時は200円(18%)高 の1313円とストップ高を付けた。同社は10日午前11時に、上期 (6-11月)の連結純利益予想を従来の3億2000万円から4億 9000万円に増額修正。設備投資の抑制などが影響するが、通信機器 関連や医療機器関連の受注が堅調に推移し、利益を押し上げる。前年 同期は14億円。

王将フードサービス(9936):0.4%安の2885円。午前は上場 来高値の2925円で終えたものの、昼休み時間中に公表された8月の 既存店売上高は前年同月比13.4%増と、5-7月の20%超の伸びに 比べると鈍く、午後は一時3.6%安まで売られた。ただ、増勢の続く 足元の業況にアナリストらの評価は依然高く、大引けにかけ下げ渋り。

スタートトゥデイ(3092):5.5%高の17万9400円。一時18 万700円と、1週間ぶりに上場来高値を更新した。新規会員の獲得 が順調で、商品取扱高が伸長。業績上振れの見込める高成長銘柄とし て、市場参加者の注目を集めた。

帝人(3401):1%高の297円。10日付の日経産業新聞は帝人 がリチウムイオン電池の材料市場に参入すると報じた。11年までに 数十億円を投じ、年産2500万平方メートルの生産設備を国内に設置 するという。

三洋電機(6764):1.9%高の263円。10日付の日経新聞朝刊 によると、公正取引委員会は9日、パナソニック(6752)が進める 三洋電機のTOB(株式の公開買い付け)を承認する方針を固めた。 両社が2次電池分野などで世界有数のシェアを握るため、独占禁止法 などに照らし慎重に審査してきた。パナソニックも2.2%高の1435 円。公取委は取引終了後、条件付きでの認可を発表した。

吉本興業(9665):5.3%高の1292円。10日付の共同通信に よると、吉本興が計画する株式の非上場化をめぐり、民放各社や通信 会社など20社が出資するファンドが、早ければ週明けにも吉本興の 株式公開買い付け(TOB)を実施する方針を固めた。

ひらまつ(2764):4.5%高の6万9400円。レストラン事業 が想定を上回って推移、円高でワインや輸入食材の調達コストは低下 し、今期(09年9月期)業績が従来予想を大きく上回る見通しとな った。年間配当も前期比2倍に引き上げるため、業況の良さを好感し た買いで2007年3月26日以来、およそ2年半ぶりの高値を回復。

伊藤園(2593):4%高の1696円。大和証券SMBC金融証 券研究所は9日付で、投資判断「4(アンダーパフォーム)」から 「3(中立)」に引き上げた。守田誠アナリストは投資家向けメモで、 5-7月期決算について「コスト削減が大きく進み、業績の底打ちを 確認できた決算」と評価していた。

ロック・フィールド(2910):2.1%高の1240円。5-7月期 の連結純利益は前年同期比16%増の2億1500万円。主力の「RF 1」の売上高は伸び悩んだが、計画購買による原材料の安定的な確保 や生産性向上による粗利益の改善などが寄与した。

海運株:商船三井(9104)は2.1%高の595円、日本郵船 (9101)は2.6%高の393円など。中国向け鉄鉱石の海上輸送事業 を拡大すると、10日付の日経新聞朝刊が報道。商船三井と川崎汽船 (9107)は中国鉄鋼大手の鞍山鋼鉄(遼寧省)と豪州などからの海 上輸送の長期契約を締結したという。また、ばら積み船の国際運賃指 標であるバルチック・ドライ指数は9日の取引で、前日比1.2%高と 5日続伸、底打ちの兆しを見せていることも支援材料。

KDDI(9433):3.1%高の56万8000円。一時3.6%高の 57 万1000円と、1月28日(57万5000円)以来、約7カ月ぶり の高値水準を回復。シンガポールDMX社株の過半数を取得する、と 日経新聞英語版が報じてで午後に一段高。

東建コーポレーション(1766):2%安の3010円。いちよし経 済研究所は9日付で、投資判断を「極めて投資妙味あり」から「割 安」に引き下げた。

三井ホーム(1868):2.7%安の571円。モルガン・スタンレー 証券は9日付で、投資判断を「オーバーウエート」から「イコールウ エート」に引き下げた。

MICメディカル(2166):3.2%安の13万5500円と7日続落。 09年9月期の単体純利益計画を前期比3.1%減の1億4900万円と、 従来の同46%増の2億2300万円から減額。大型受託案件の中断や 海外での副作用発生による案件の延期が響くとしている。

そーせいグループ(4565):11%高の18万9600円。一時19 万円と07年12月7日以来の高値に戻した。いちよし経済研究所は、 投資判断を「割安」から「極めて投資妙味あり」に引き上げた。

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