債券は中期ゾーンが堅調、機械受注予想比下振れで買い-先物限月交代

債券市場では中期債相場が堅調 (利回りは低下)。朝方に発表された7月の機械受注統計が市場予想比 で下振れしたことで金融緩和政策の長期化観測が強まり、中期債への買 いが継続した。一方、先物市場では中心限月が期先の2009年12月物に 移行した。

みずほ証券の海老原慎司クオンツアナリストは、きょうの相場につ いて、「株価の堅調ぶりに意外感を抱きながらも、足元では好需給を反 映して中期ゾーンを中心に買いが続いている」と説明した。

東京先物市場で、中心限月12月物は前日比3銭安い138円90銭で 始まった後、いったんは16銭高の139円9銭まで上昇した。その後は 株高加速を警戒した売りに押されて、23銭安の138円70銭まで値を下 げた。結局、前日比変わらずの138円93銭で引けた。日中売買高は2 兆1453億円。一方、9月物の売買高は5969億円にとどまった。

この日の株式市場で日経平均株価が200円を超す大幅反発したこと が債券先物の上値を抑えたが、良好な需給が相場を下支えした。岡三証 券の坂東明継シニアエコノミストは、「朝方は株高を受けて売られたが 売りが一巡した後は、現物債が崩れないので買い戻しを余儀なくされた ようだ」と語った。

新発10年債利回りは1.325%

現物債市場で新発10年物の303回債利回りは、前日比0.5ベーシ スポイント(bp)低い1.32%で始まった後、いったんは1.315%まで低 下した。その後は徐々に水準を切り上げ、1bp高い1.335%に上昇した ものの、午後の取引では横ばい圏での推移だ。午後4時5分時点では前 日比変わらずの1.325%で取引されている。

金融政策の影響を受けやすい中期債が前日に続いて堅調となった。 金利水準は低いが、運用難に加えて、機械受注が弱い内容となったこと から買いが継続したもよう。新発5年債利回りは一時2bp低い0.59% となり、再び0.6%台を割り込んだ。新発2年債利回りは1bp低い

0.21%と、連日で約4年ぶりの低水準を更新した。

シュローダー証券投信投資顧問運用部債券チームヘッドの塚谷厳治 氏は、「足元の相場は強い。円高傾向に加え、雇用環境が悪くデフレ懸 念が出ているため、金融政策は当面現状維持との見通しが多い」と語っ た。

一方、超長期債が弱含み。新発20年債利回りは一時1bp高い

2.075%まで上昇した。来週の20年債入札を踏まえて売りが出やすい地 合いとなっている。みずほ証の海老原氏は、「新発債は償還が延びるこ とから利回り2.1%台を確保できる見通しだが、円金利スワップ市場も 含めて足元では利回り曲線の傾斜化を狙った動きが優勢」という。

機械受注は予想比下振れ

内閣府が10日発表した7月の機械受注統計(船舶・電力を除く民 需)は前月比9.3%減少となり、2カ月ぶりの減少に転じた。ブルーム バーグ・ニュースの調査では前月比3.5%減少が見込まれていた。

企業の設備投資に対する慎重姿勢が確認されたことが債券相場の下 支えとなった。三井住友アセットマネジメントのチーフエコノミストの 宅森昭吉氏は、「設備投資は、景気の遅行指数であるため、当面は厳し い状況が続きそうだ。今後の設備投資を考えると、年内は前期比減少基 調になりそうだ。まだ反転のシグナルは出ていない」と分析した。

--取材協力:赤間信行 Editors:Hidenori Yamanaka,Joji Mochida

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