9月9日の米国マーケットサマリー:ドル下落、株・原油は上昇

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.4552 1.4478 ドル/円 92.07 92.32 ユーロ/円 133.98 133.67

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 9,547.22 +49.88 +.5% S&P500種 1,033.37 +7.98 +.8% ナスダック総合指数 2,060.39 +22.62 +1.1%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .92% -.02 米国債10年物 3.47% -.01 米国債30年物 4.32% +.00

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金 (ドル/オンス) 997.10 -2.70 -.27% 原油先物 (ドル/バレル) 71.31 +.21 +.30%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場ではドルが下落。主要6通貨に対する インターコンチネンタル取引所(ICE)のドル指数はほぼ1年ぶり の安値をつけた。借り入れコストが記録的な低水準にあり、ドルを売 って高金利通貨を買う動きが促進された。

リスク許容度が高まり、対ドルでの主要通貨の中ではノルウェ ー・クローネと韓国ウォンの上昇が目立った。米連邦準備制度理事会 (FRB)が午後に発表した地区連銀経済報告(ベージュブック)で、 個人消費はなお低調だと指摘されたことが伝わると、ドルは下げ渋っ た。

ドイツ銀行の通貨戦略のグローバル責任者、バイラル・ハフィー ツ氏(ロンドン在勤)は「リスクをとって投資する際、資金調達通貨 としてドルが使われている」と指摘した。

ニューヨーク時間午後3時21分現在、ドル指数は0.4%安の

77.052。一時は0.7%安の76.803と、2008年9月26日以来の 低水準に下落した。

ドルは対ユーロで0.5%安の1ユーロ=1.4549ドル(前日は

1.4478ドル)。一時は1.4601ドルと、昨年12月18日以来の安 値をつけた。円は対ドルで一時0.8%上昇し、2月17日以来の円 高・ドル安水準となる1ドル=91円61銭まで買い進まれる場面があ った。その後、0.2%安に転じた。対ユーロでは0.2%安の1ユーロ =133円98銭(同133円67銭)。

◎米国株式市場

米株式相場は上昇。S&P500種株価指数は11カ月ぶり高値を 記録した。ゴールドマン・サックス・グループが鉱工業銘柄の買いを 推奨したほか、投資家のマイケル・プライス氏が米株に投資妙味があ ると述べたのが買い材料となった。

複合電機大手ゼネラル・エレクトリックは今年1月以来の高値 に上昇。イリノイ・ツール・ワークスも大幅高を記録した。ゴールド マンは製造業が成長を再開すると、複合的な鉱工業企業の株価が特に 上昇する傾向にあると指摘した。

インターネット競売大手eベイも上昇。サンフォード・C・バ ーンスティーンがeベイの中核事業であるオンライン競売は「回復し つつある」との見方を示したのが好感された。この日のドルは主要6 通貨に対してほぼ1年ぶりの安値に落ち込んだ。原油相場は上昇した。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価 指数は4日続伸。前日比0.8%高の1033.37。ダウ工業株30種平 均は49.88ドル(0.5%)上昇して9547.22ドル。

ファースト・シティズンズ・バンクシェアーズ(ノースカロラ イナ州ローリー)のエリック・ティール氏は、「鉱工業銘柄の株価は 昨年末の水準まで戻っていない。ここにアナリストは注目し、株式の 投資判断を引き上げている。景気が回復したらより高いリターンが期 待できる」と語った。

◎米国債市場

米国債相場はほぼ変わらず。株式市場は上げ幅を縮小した一方、 米財務省はこの日発行額200億ドルの10年債入札を実施した。

10年債入札の最高落札利回りは3.510%と、ブルームバーグ・ ニュースがプライマリーディーラー18社のうちの10社を対象にまと めた予想平均3.530%を下回った。米連邦準備制度理事会(FRB) が公表した地区連銀報告(ベージュブック)によると、大半の地区で 引き続き消費が低迷し、すべての地区で労働市場が「引き続き弱い」 と判断された。

ウェルズ・ファーゴ・キャピタル・マネジメント(ミルウォーキ ー)で約30億ドルの債券運用に携わるジェイ・ミューラー氏は「こ の日の入札はどこから見ても順調だった。ただ長期的には、国債発行 増の影響が広がるとみられる。その結果、インフレ期待や財政赤字へ の悪影響をめぐり不安が頭をもたげることになろう」と述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時 間午後2時38分現在、10年債利回りは3.48%。10年債(表面利 率3.625%、2019年8月償還) 価格は101 7/32。

◎金先物市場

ニューヨーク金先物相場は反落。一時は再び1オンス=1000ド ル台に乗せたが、売りに押された。前日には1年半ぶりの高値をつけ ていた。

金は前日に1009.70ドルと、2008年3月以来の高値をつけた。 主要6通貨に対するインターコンチネンタル取引所(ICE)のドル 指数が0.9%下落したことが背景。9日はドルが対ユーロで最大

0.8%下げ、年初来安値を更新した。金は一時1005ドルまで上昇し た後、下げに転じた。

ゴールドコアのマネジングディレクター、マーク・オバーン氏は 「予想されていた通り、利益確定の売りで金は高値から下げた。金は 常に節目の1000ドルを試しており、金上昇の持続性を示す非常に良 い兆しとなっている。不動産と株式市場への懸念から金に買いが入っ ている」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物 12月限は前日比2.70ドル(0.3%)安の1オンス=997.10ドル で取引を終了した。過去最高値は08年3月17日につけた1033.90 ドル。

◎原油先物市場

ニューヨーク原油相場は続伸。ドルが対ユーロで年初来安値を更 新したことが背景。石油輸出国機構(OPEC)はこの日の総会で、 生産枠を据え置く見通しだ。

原油相場は前日の4.5%高に引き続き、この日は小幅上昇。ドル が下落したことから、インフレヘッジの需要が膨らんだ。クウェート のサバハ石油相はウィーンで、OPECは生産枠を据え置くことでコ ンセンサスができていると述べた。

PFGベスト(シカゴ)のバイスプレジデント、フィル・フリン 氏は、「原油相場は今後もドルやほかの商品の値動きを見極める展開 となるだろう」と指摘。「OPECは現在の価格水準に満足を示し、 生産枠順守の徹底というリップサービスを披露してくれるだろう」と 述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物10月限は前 日比0.21ドル(0.30%)高の1バレル=71.31ドルで終了した。

ニューヨーク・ニューズルーム   1-212- 617-3007

参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: ニューヨーク 名子 知子 Tomoko Nago-Kern +1-212-617-2407 tnagokern@bloomberg.net Editor: Yoshito Okubo 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保 義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 okubo1@bloomberg.net

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE