米国株:上昇、S&Pは11カ月ぶり高値-鉱工業株が高い

米株式相場は上昇。S&P500種 株価指数は11カ月ぶり高値を記録した。ゴールドマン・サックス・グ ループが鉱工業銘柄の買いを推奨したほか、投資家のマイケル・プラ イス氏が米株に投資妙味があると述べたのが買い材料となった。

複合電機大手ゼネラル・エレクトリック(GE)は今年1月以来 の高値に上昇。イリノイ・ツール・ワークスも大幅高を記録した。ゴ ールドマンは製造業が成長を再開すると、複合的な鉱工業企業の株価 が特に上昇する傾向にあると指摘した。

インターネット競売大手eベイも上昇。サンフォード・C・バー ンスティーンがeベイの中核事業であるオンライン競売は「回復しつ つある」との見方を示したのが好感された。この日のドルは主要6通 貨に対してほぼ1年ぶりの安値に落ち込んだ。原油相場は上昇した。

S&P500種株価指数は4日続伸。前日比0.8%高の1033.37。 ダウ工業株30種平均は49.88ドル(0.5%)上昇して9547.22ドル。

ファースト・シティズンズ・バンクシェアーズ(ノースカロライ ナ州ローリー)のエリック・ティール氏は、「鉱工業銘柄の株価は昨 年末の水準まで戻っていない。ここにアナリストは注目し、株式の投 資判断を引き上げている。景気が回復したらより高いリターンが期待 できる」と語った。

ベージュブック

米連邦準備制度理事会(FRB)が発表した地区連銀経済報告 (ベージュブック)によると、全12地区連銀のうち11連銀が7-8 月の経済活動の安定化もしくは改善の兆候を報告した一方で、小売売 上高は「横ばい」、労働市場は「軟調」との見方が示された。ベージ ュブックの発表後、株価は値上がり分を削られた。ベージュブックは 連邦公開市場委員会(FOMC)が開催される2週間前に発表される。

S&P500種は今年3月9日の12年ぶり安値から53%値を戻し た。経済統計からリセッション(景気後退)が緩和されつつあること が示唆されたほか、医療品メーカーのジョンソン・エンド・ジョンソ ンからゴールドマンに至るまで多数の企業決算がアナリスト予想を上 回る好調だったのが背景。

米資産運用会社、MFPインベスターズ(ニューヨーク)を経営 するプライス氏はブルームバーグのインタビューで、米株式相場の様 相は1975-1982年に似ていると指摘した。S&P500種はこの間2 倍に上昇した。同氏は「75年から82年にかけて非常に高いリターン を出した」と述べた。

GE、イリノイ・ツール

GEは2.6%高。イリノイ・ツールは5%上昇した。ゴールドマ ンはイリノイ・ツールを「コンビクション・バイ(強い買い推奨)」 に加えた。

ゴールドマンは複合的な鉱工業企業の株式投資判断を「ニュート ラル」から「アトラクティブ」に引き上げた。同社は、米供給管理協 会(ISM)の発表する製造業景況指数が、製造業の拡大と縮小の境 目を示す50を上回ると、複合企業の株価パフォーマンスがS&P500 種を上回る傾向があると指摘した。

8月のISM製造業景況指数は52.9と予想以上の伸びだった。

S&P500種鉱工業株価指数は1.6%高、産業別10指数のうち、 値上がり率トップだった。

eベイは上昇。バーンスティーンは同社の株式投資判断を「マー ケットパフォーム」から「アウトパフォーム」に引き上げた。

クレジットカード・ネットワーク2位のマスターカードと、同業 のキャピタル・ワン・ファイナンシャルも高い。シティグループは両 社の株式投資判断を引き上げた。

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