米銀の商業用不動産向け融資、デフォルト率は5%突破へ-調査会社

不動産調査会社のリアル・エステ ート・エコノメトリクス(ニューヨーク)によると、米銀の商業用不 動産向け融資のデフォルト(債務不履行)率は2011年に5.4%に上 昇する見込みだ。

同社は空室率の上昇とホテルやショッピングセンター、オフィス 物件の賃料収入低下を理由に、09-11年のデフォルト率予想を引き 上げた。

最新の予想では、今年のデフォルト率が4.2%、10年が5.3% と見込まれている。11年にピークとなる見込み。従来は09、10、 11年をそれぞれ4.1、5.2、5.3%と予想していた。

リアル・エステート・エコノメトリクスのサム・チャンダン社長 兼最高経営責任者(CEO)は発表資料で「延滞から回収不能の状態 に移行したローンが増えたことを反映してデフォルト率予想を上方 修正した」と説明した。回収不能債権は全額回収が望めないローン。

同社によると、今年4-6月(第2四半期)のデフォルト率は前 年同期比で2倍強に増えた。90日以上の延滞が全体の2.88%となり、 前年同期の1.18%から増加した。回収不能に分類された商業用不動 産向けローンも2倍以上の277億6000万ドルに達した。一方、30 -89日の延滞債権の残高は減少。

チャンダン社長兼CEOは「銀行は問題ローンを延滞の早い段階 で処理することで損失圧縮を図っている。条件変更や差し押さえの必 要なローンを早期に特定・対処するようにしている」と説明した。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE