ゴールドマンなどの投資銀、規制の影響で利益大幅減も-JPモルガン

更新日時

JPモルガン・チェースは、金融 業界への規制強化の影響で米ゴールドマン・サックス・グループと英 バークレイズ、独ドイツ銀行の投資銀行部門の利益が3分の2に減少 する可能性があるとの試算を示した。

キアン・アボホセイン氏らJPモルガンのアナリストはリポート で、ドイツ銀行の株主資本利益率(ROE)が2011年に6.7%と現 在の10%から低下すると試算。ゴールドマンのROEは4.4ポイント 低下、バークレイズは4.3ポイント低下すると見積もっている。

各国政府は今回の金融危機を受けて銀行への監視強化に動いてい る。JPモルガンは、銀行に義務付ける自己資本比率の引き上げやデ リバティブ(金融派生商品)の取引を店頭から取引所に移す案など8 件の規制変更提案の影響を分析した。

アナリストらはリポートで、規制強化の結果「すべての銀行で利 益が減少するだろうが、提案されている規制強化策について先見に基 づく対応をしているところは、相対的に有利になるだろう」としてい る。また、投資銀行は、景気の山と谷の平均で「15%という、容認で きる水準と思われるROEを達成する方法として、主に報酬を削り、 利益を従業員から株主に移転することになるだろう」と書いている。

さらに、投資銀行は事業コスト節減に向けて人員削減を進めるだ ろうとし、報酬は収入に連動して減少するだろうと付け加えた。

アボホセイン氏は、「伝統的な融資事業にたずさわる銀行は規制 強化の影響が相対的に小さいとみられることから、選好先を投資銀行 から貸し付け銀行に乗り換えた」としている。JPモルガンは、米モ ルガン・スタンレーと仏BNPパリバ株の投資判断を「オーバーウエ ート」と、「ニュートラル」から引き上げた。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE