フェルドシュタイン教授:米大統領の医療保険改革は財政と景気脅かす

米ハーバード大学のマーティン・フ ェルドシュタイン経済学教授は、オバマ大統領が成立を目指す医療保 険改革について、政府債務のコストを増やし、景気を悪化させる恐れ があるとして反対の姿勢をあらためて表明した。

フェルドシュタイン教授は、9日付の米紙ウォールストリート・ ジャーナル(WSJ)のオピニオン欄で、「オバマ大統領の医療保険改 革案がなければ、財政赤字は向こう10年間で大幅に縮小するだろう」 と指摘。「大統領案の総コストは10年間で1兆ドル(約92兆4000 億円)というよりも、2兆ドルに近づく公算の方が大きい」と述べ、 米議会予算局(CBO)の試算を退けた。

同教授の試算によれば、大統領案は財政赤字を2019年までに対 国内総生産(GDP)比で約8%まで膨らませ、債務残高は対GDP 比で100%を上回る。

同教授は向こう2年について、「政府がインフレ阻止に動かないと 債券投資家が懸念すれば、予想される赤字によって債券利回りや住宅 ローン金利が急上昇する恐れがある」と予測。「こうした金利上昇は 10年ないし11年の回復を帳消しにし、その後の成長も押し下げる可 能性がある」と指摘した。

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