ムーディーズ:米英などのトリプルA、格下げの公算小さい(Update1

米格付け会社ムーディーズ・イン ベスターズ・サービスは9日付の報告書で、米国や英国などトリプル Aの格付けを付与された諸国について、世界的な経済・金融危機で「深 刻な打撃」を受けているものの、近い将来の格下げの公算は小さいと の見解を明らかにした。

ムーディーズのソブリン・リスク担当マネジングディレクター、 ピエール・カイユトー氏は、ドイツやフランスなどトリプルA格付け の諸国はムーディーズの想定よりも危機の影響が大きかったが、なお 「抵抗力がある」と指摘。スペインについては、最上級格付けの引き 下げから「安全な距離」を保っているとの認識を示した。

各国政府が1930年代以後で最悪の世界不況に対応して総額約2 兆ドルの景気対策を打ち出した結果、債務水準は上昇している。カイ ユト氏は「裕福な大国が向こう5年程度で債務状況が元に戻らないほ ど悪化し、90年代の日本の運命をたどれば、トリプルA格付けを失う 可能性も極めて低いとはいえ考えられる」と述べた。

同氏はさらに、英国と米国は引き続き回復力があるものの、格付 けの「高度が失われている」と指摘し、「『回復力に富む』状態を維持 するためには、米英両国は力強い景気回復が起こりそうになくても、 財政政策を大幅に調整する必要が出てくるだろう」と付け加えた。

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