イハラケミ株が2カ月ぶり高値、生産品目絞り収益性改善-業績堅調

農薬原体などを手掛けるイハラケ ミカル工業の株価が4日続伸し、一時前日比3%高の376円と7月 2日以来、約2カ月ぶりの高値水準に戻した。生産品目の見直しなど でコストを削減、収益性が改善している。足元の業績は会社計画の範 囲内で推移しており、買いが優勢になった。

イハラケミが8日の取引終了後に公表した9カ月累計(2008年 11月-09年7月)決算によると、本業のもうけを示す連結営業利益 は前年同期比12%増の8億4100万円となった。自動車業界向けな どの有機中間体事業は低迷したが、生産効率化や原価低減努力が奏功、 営業利益率は5.2%と前年同期から1.1ポイント向上した。

同社広報IR担当の陰山浩之氏は、「中間体事業は昨秋以降の世 界同時不況の影響を受けているが、農薬原体は比較的堅調だ。全体で ならすと当初予算の範囲で推移している」と説明、通期業績予想を現 時点で見直す必要はないと判断した。

会社側の通期(09年10月期)営業利益計画は14億円。これに 対し、四季報を発刊する東洋経済新報社では16億円(8月18日付 オンライン版)と、若干の上振れを見込む。同社株を正式にカバーす るアナリストは現時点でゼロ。

8日終値の365円で算出したイハラケミ株の株価純資産倍率 (PBR)は0.6倍、東洋経済予想ベースの今期株価収益率(PE R)は20.6倍。

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