東京外為:ドル弱含み、米金利先安観が重し―ベージュブック見極め

東京外国為替市場では、ドルが弱含 みに推移した。米金相場を中心とした商品市況の上昇基調を背景に資源 国通貨に対してドル売り圧力が強まるなか、米金利の先安観も相まって ドルの上値が重い展開が続いた。

新生銀行キャピタルマーケッツ部の政井貴子部長は、ドルの余剰感 を背景に米国の短期金利が非常に低くなる中で、「とにかくドルを売ろ う」という姿勢が強まっていると指摘。また、足元では各国の通貨が指 標の弱含みなどの悪材料に反応しやすい相場環境になっていると付け加 えている。

ドルは前日の海外市場でユーロに対して一時1ユーロ=1.4535ドル と、昨年12月18日以来の安値を更新。この日の東京市場では、オースト ラリアの経済指標やアジア株の動向をにらみながら、1.4476ドルまでド ルが買い戻される場面もみられたが、おおむね1.45ドルちょうど付近を 中心にドル弱含みの展開が続いた。

ドル・円相場は1ドル=92円台前半を中心にもみ合った。海外市場 では92円4銭と、3日以来のドル安値を付けていた。

この日の米国時間には、連邦準備制度理事会(FRB)が地区連銀 経済報告(ベージュブック)を発表する。バークレイズ銀行の逆井雄紀 FXストラテジストは、経済の見通しについて慎重な判断が示されれば 「センチメントにネガティブに影響する」として、投資避難的なドル買 い圧力が戻る可能性もあるとみている。

リスク許容度

前日の海外市場では、ニューヨーク金先物相場が一時1オンス=

1009.70ドルまで上昇し、昨年3月につけた過去最高値の1033.90ドルま で3%弱に迫った。原油相場も7月30日以来最大の上げ幅となる場面も みられた。

商品市況の上昇基調を受けて、前日の米株式相場はエネルギー関連 株主導で3日続伸。投資家の間でリスク資産向け投資を回避する動きが 緩和するとの見方を背景に、低金利のドルなどから、資源国や高金利の 通貨に資金を振り向ける動きが進んだ。

ただ、この日の東京市場では、アジア株が全般的に上値の重い展開 となったほか、米国の株価指数先物も安く推移し、リスク選好的な動き が弱まる場面もみられた。

豪ドルは指標に振らされる展開

一方、午前に発表された豪指標で先に9月の消費者信頼感指数が 2007年7月以来の高水準となったことが明らかになると豪ドル買いが 活発化。米ドルに対して一時1豪ドル=0.8661ドルと、昨年8月29日 以来の高値を更新した。

しかし、その後に発表された7月の豪小売売上高が市場の予想に 反してマイナスになると、0.8592ドルまで豪ドル売りが進んだ。

バークレイズ銀の逆井氏は、市場では豪準備銀行(RBA)の利 上げ期待を織り込む動きがみられていたが、指標の弱さを受けて「期 待がしぼむ格好になっている」として、豪ドル売りに働いたと説明し ている。

--取材協力 吉川淳子 Editors:Hidekiyo Sakihama Hidenori Yamanaka

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