ニューシティ:米ローンスターの修正再建案きょう決議-債権者集会

破たんした不動産投資信託(Jリ ート)ニューシティ・レジデンス投資法人 (NCR)の債権者集会が 9日、東京地裁で開かれる。再建支援企業(スポンサー)に内定して いた米ファンドのローンスターによる修正再建案を受け入れるかどう かを決議する。

破たんしたNCRの再建計画をめぐっては、債権者が7月15日に ローンスターをスポンサーとする案をいったん否決した。再建期間中 に受け取る金利が低いというのが否決の理由だった。その後、NCR はローンスターとの協議を経て、債権者への支払い金利の引き上げな どを盛り込んだ修正案を8月に発表。この修正案に対する債権者の判 断が下ることになる。

ローンスター案の否決を受けて、大和ハウス工業もNCR支援の 意向を表明した。大和ハウス系のJリート、ビ・ライフ投資法人は7 月、大和ハウスなどをスポンサーとする再生計画と、Jリート同士の 合併を含む新たな対抗案を提出する意向を表明した。ビ・ライフの運 用会社である大和ハウス・モリモト・アセットマネジメントの藤田剛 社長は8月にブルームバーグ・ニュースのインタビューに対し、一部 の債権者から前向きな反応を得ていることを明らかにしている。

一方で、米投資ファンドのオークツリー・キャピタル・マネジメ ントもローンスターの修正案が再び否決された場合、オークツリーの 傘下の日本賃貸住宅投資法人とNCRが合併する提案を仕上げる用意 があるとしている。

再建計画の行方

日本初のJリートの破たんをめぐっては、不動産市況が回復して きたこともあって、再建計画が一筋縄ではいかない事態になってしま っている。農中信託銀行の新海秀之シニアファンドマネジャーはこう した背景について、「債権者は不動産市況が危機的な状況から回復し つつあるとみて、より良い条件を求めるようになっている」と語った。

東証REIT指数はNCR破たん直後の10月10日に一時734.10 ポイントに落ち込んだが、その後は上昇傾向となり、8月14日には

1025.60ポイントとなり指数が約40%上昇した。

9日付の日本経済新聞朝刊はあおぞら銀行、中央三井信託銀行な どの大口債権者はきょうのNCR債権者集会でローンスター案を再び 否決する方針を固めたと報じた。あおぞら銀行広報室の原田政明室長 と、中央三井トラストホールディングス広報室の中村剛氏はそれぞれ コメントを避けた。

--取材協力:フィンバー・フリン、山崎朝子 Editor: Tetsuki Murotani Eijiro Ueno

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