テンプルトンのモビアス氏:ブラジル企業の新株は要注意-過大評価

資産運用会社テンプルトン・ア セット・マネジメントのマーク・モビアス氏は、ブラジル株の指標の ボベスパ指数が年初来で54%の大幅高を演じるなか、ブラジル企業 が相次ぎ発行を予定している新株は「質が低く」、設定価格は過大評 価されているとの見方を示した。

ブラジルでは7月31日以降、国内2位の航空会社GOL航空や 国内6位の住宅建設会社ロッシ・レジデンシアルを含む少なくとも 12社が株式発行計画を申請した。2008年7-12月(下期)に新株を 発行したのは鉄鉱石採掘で世界最大手のヴァーレ1社だけで、それ以 来8カ月にわたり同国の株式発行市場は干上がった状態が続いていた。

テンプルトンの執行会長として約250億ドルの運用に携わるモ ビアス氏は2日付の電子メールで質問に答え、「ブラジルでこれから 発行される新株は質が比較的低く、適正価値をはるかに上回る価格設 定だ」と述べ、「われわれはこれまでに発行計画を見た新株を買う予 定はないが、すべては最終的な価格設定次第だ」と答えた。

ブラジル企業が株式発行を再開している背景には、過去最低の 国内金利や同国から輸出される一次産品価格の上昇によるブラジル経 済の拡大期待を受けた株価上昇がある。ブルームバーグのエコノミス ト調査によると、11日発表予定の09年4-6月(第2四半期)のブ ラジル国内総生産(GDP)は3四半期ぶりに増加したと見込まれて いる。

株価上昇を受けボベスパ指数の株価収益率(PER)は発表済 み利益ベースで24.3倍と、少なくとも5年ぶりの高水準にある。M SCI新興市場指数のPERは9月4日時点で19.3倍だった。

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