中国の景気加速は確実-自動車販売台数やアルミ消費需要動向が示唆

中国では新規融資の低迷が国内株式 相場を下押ししたものの、中国の景気が加速する方向にあることは、 米アルミニウム生産最大手アルコアや自動車大手ゼネラル・モーター ズ(GM)の動きを見るだけで明らかだ。

アルコアは中国からの需要拡大を理由に、世界のアルミ消費予測 を引き上げた。中国で最大の外資系自動車メーカーであるGMも、同 国の自動車販売台数が1200万台に達し、世界最大の市場である米国を 上回る可能性があると指摘した。

中国株の指標である上海総合指数は8月31日、高値からの下落率 20%が目安となる弱気相場に入った。7月の新規融資減少で生産や投 資が鈍化するとの懸念が広がったためだが、8月の経済指標はこうし た懸念を和らげるものとなりそうだ。ブルームバーグ・ニュースの調 査によると、工業生産は1年ぶりの高い伸び、小売売上高は前年同月 比15%増が見込まれている。

元世界銀行エコノミストで現在INGグループのアジア調査責任 者を務めるティム・コンドン氏(シンガポール在勤)は「信用引き締 めが中国経済を崩壊させることはない見込みだ」とし、「投資家がこの 事実を理解するのにあまり時間はかからないだろう」と指摘した。

8日の上海総合指数は6営業日続伸し、終値ベースで年初来高値 を付けた8月4日からの下落率が16%に縮小した。8日の終値は

1.7%高の2930.475。

アナリストらは、今年これまでの融資ブームが国内の経済成長の 加速を維持するのに十分だとみている。ブルームバーグが8月28日ま での1週間に実施したエコノミスト22人の調査によると、中国の国内 総生産(GDP)は2009年に8.3%増、10年に9.5%増に達すると予 想されている。

興業銀行のエコノミスト、魯政委氏(上海在勤)は「中国の景気 回復は順調だ」とし、「これまでに融資が急増しているため、融資が年 末までの期間に減少したとしても、刺激的な投資は影響されないだろ う」と分析している。

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