9月8日の米国マーケットサマリー:株上昇、金が1000ドルを突破

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.4497 1.4332 ドル/円 92.24 93.08 ユーロ/円 133.72 133.39

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 9,497.34 +56.07 +.6% S&P500種 1,025.39 +8.99 +.9% ナスダック総合指数 2,037.77 +18.99 +.9%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .94% +.01 米国債10年物 3.47% +.03 米国債30年物 4.31% +.05

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金 (ドル/オンス) 999.80 +3.10 +.31% 原油先物 (ドル/バレル) 71.10 +3.08 +4.53%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場ではドルが対ユーロで下落。年初来安 値をつけた。景気回復見通しから株高が進み、金が1オンス=1000 ドルを突破する中で、ドル離れが加速した。

主要6通貨に対するインターコンチネンタル取引所(ICE)の ドル指数は7月以来の大幅安。ロンドン銀行間貸出金利(LIBO R)市場でドルが最も低い調達金利通貨となったことが売りを誘った。 新興市場国の高利回り資産を求める動きが強く、ブラジル・レアルと 南アフリカ・ランドは年初からの上昇率が25%を超えている。

P/Eインベストメンツの最高投資責任者(CIO)、ウォーレ ン・ナフタル氏は「高利回り資産に資金が流入し始め、質への逃避が 反転している。ドルは安価な資金の調達先だ」と述べた。

ニューヨーク時間午後2時15分現在、ドルは対ユーロで1.3% 安の1ユーロ=1.4514ドル(前日は1.4332ドル)。一時は

1.4535ドルと、昨年12月18日以来の安値をつけた。ドルは対円 で1%安の1ドル=92円16銭。前日は93円8銭だった。この日の ユーロは対円で0.3%高の1ユーロ=133円75銭(同133円39 銭)。

◎米国株式市場

米株式相場は上昇。S&P500種株価指数は3営業日続伸した。 金属相場の上昇が資源企業の利益見通しを押し上げた。この日は、金 が1オンス=1000ドルを突破、ドルは対ユーロで年初来の安値をつ けた。

アルミ生産のアルコアや石油のシェブロンはいずれも上昇。金 相場は1年半ぶりの高値をつけ、銅や原油も値上がりした。複合電 機大手のゼネラル・エレクトリック(GE)も高い。米JPモルガ ン・チェースがGE株に買いを推奨したのが好感された。JPモル ガンはGEに対する投資家の評価が低過ぎると指摘した。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株 価指数は前営業日比0.9%高の1025.39。ダウ工業株30種平均は

56.07ドル(0.6%)上昇して9497.34ドル。MSCI世界指数 は1.1%上昇した。クレディ・スイス・グループが債券や現金の保有 よりも株式の保有を選好したのが手掛かりとなった。

ガムコ・インベスターズのハワード・ワード氏は「世界的に景 気が再び拡大しており、株相場にとっては大きな材料だ。当社は今、 世界同時景気回復を見込んでいる。先進国、発展途上国ともに産業活 動が活発化している」と述べた。

◎米国債市場

米国債相場はほぼ変わらず。3年債入札としては過去最大規模と なる380億ドルの入札では強い需要 が示されたものの、市場の関心 は9日実施の10年債200億ドルの入札に移っている。

3年債入札の最高落札利回りは1.487%と、5月以来の最低水準 だった。ブルームバーグ・ニュースがプライマリーディーラー18社 のうちの10社を対象に実施した事前予想は、1.50%だった。投資家 の需要を測る指標の応札倍率は3.02倍と、昨年11月以来の最高と なった。過去10回の入札の平均は2.58倍。

BNPパリバ証券の金利戦略責任者、ブレント・ベイガン氏は、 「この日の入札は、明日とあさって実施される2回の入札が順調にい くことを必ずしも意味しているわけではない」と指摘。「期間の長い 国債の利回りが低下するには、市場の方向性に対する強い確信が求め られる」と述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時 間午後1時59分現在、10年債利回りは前週末比1ベーシスポイント (bp、1bp=0.01ポイント)上昇の3.43%。10年債(表面利率

3.625%、2019年8月償還) 価格は2/32下げた101 14/32。 既発の3年債利回りは2bp低下の1.42%。

◎金先物市場

ニューヨーク金先物相場は上昇。一時は節目の1オンス=1000 ドル台に乗せ、2008年3月以来の高値をつけた。ドル安に加え、イ ンフレ加速懸念から貴金属の魅力が高まった。

金は一時、1009.70ドルまで上昇。08年3月につけた過去最高 値の1033.90ドルまで3%弱に迫った。原油高のほか、ロンドン金 属取引所(LME)で取引されている6種類の金属すべてが上昇した。 一方、主要6通貨に対するインターコンチネンタル取引所(ICE) のドル指数は最大1.2%下落し、11カ月ぶりの安値をつけた。

プロスペクター・アセット・マネジメントのレナード・カプラン 社長は「市場はインフレが加速するとみている。金利がかなり低く、 資金が資金を追う格好となっており、ドルが売りを浴びている」と述 べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物 相場12月限は前営業日比3.10ドル(0.3%)高の1オンス=

999.80ドルで取引を終了した。

◎原油先物市場

ニューヨーク原油相場は上昇し、ほぼ1カ月ぶりの大幅高。ドル 安を受けて買いが膨らんだ。石油輸出国機構(OPEC)は9日に臨 時総会を開き、生産枠について協議する。

金相場は一時1オンス=1000ドルを超えた。ドルが対ユーロで 今年の安値水準に下落したことに加え、インフレが加速するとの観測 が広がったことが背景。サウジアラビアのヌアイミ石油鉱物資源相は、 「原油市場は良好な状態にある」とし、OPEC臨時総会で生産枠を 変更しない可能性を示唆した。

MFグローバル(ニューヨーク)のエネルギー担当上席バイスプ レジデント、ジョン・キルダフ氏は、「この日の原油の値動きはドル とインフレ懸念にすべて左右されている」と指摘。「こうした懸念は 金相場にも反映されており、重要な節目である1000ドルの抵抗線を 突破した」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物10月限は前 週末比3.08ドル(4.53%)高の1バレル=71.10ドルで終了した。 一時は一日の上げ幅としては7月30日以来最大となる3.77ドル値 上がりする場面もあった。

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