9月8日の欧州マーケットサマリー:ダウ欧州600、11カ月ぶり高値

欧州の為替・株式・債券・商品 相場は次の通り。(表はロンドン午後6時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.4517 1.4332 ドル/円 92.16 93.08 ユーロ/円 133.79 133.39

株 終値 前営業日比 変化率 ダウ欧州株600 237.89 +.69 +.3% 英FT100 4,947.34 +14.16 +.3% 独DAX 5,481.73 +18.22 +.3% 仏CAC40 3,660.96 +8.13 +.2%

債券 直近利回り 前営業日比 独国債2年物 1.05% -.00 独国債10年物 3.27% +.04 英国債10年物 3.67% +.04

商品 直近値 前営業日比 変化率 金 現物午後値決め 1,000.75 +7.75 +.77% 原油 北海ブレント 69.74 +3.21 +4.82%

◎欧州株式市場

欧州株式相場は4営業日連続で上昇。ダウ欧州600指数は11カ 月ぶり高値を付けた。金属相場の上昇を背景に資源株が上げたほか、 企業買収が増加するとの観測を背景に買いが続いた。

オーストラリアの鉱山会社BHPビリトンと、英産金会社ランド ゴールド・リソーシズが高い。この日の銅・金相場はともに上げた。 通信株ではドイツテレコムとフランステレコムが高い。両社が英携帯 電話部門の合併で合意したことが買い材料となった。欧州最大の半導 体メーカー、STマイクロエレクトロニクスは、コンピュータ向けメ モリー価格の上昇が好感され、2.5%上げた。

ダウ欧州600指数は前日比0.3%高の237.89と、昨年10月 7日以来の高値で終了。同指数は3月9日以降では51%上げている。

ロイヤル・ロンドン・アセット・マネジメントで120億ドル相 当の資産運用に携わるジェーン・コフィー氏は、ブルームバーグテレ ビジョンとのインタビューで「かなり楽観している。経済データが 引き続き好調なほか、企業業績もかなり良好なようにみえる」と述べ た。さらに「大規模な株式発行が相場の重しとなることが懸念材料だ。 M&A(企業の合併・買収)が株式発行による影響を取り除いたなら ば、状況を均衡化するだろう」と語った。

8日の西欧市場では、18カ国中13カ国で主要株価指数が上昇。 ダウ・ユーロ50種指数は前日比0.1%高、ダウ・欧州50種指数は

0.2%上げた。

鉱山株

BHPビリトンは2.6%高、英豪系鉱山会社、リオ・ティントは

3.6%上昇した。ダウ欧州600指数を構成する19産業グループの中 で資源銘柄は2.4%高と、2番目に大きな伸びとなった。

ゴールドマン・サックス・グループは「世界景気回復の兆候と自 信の高まり」を理由に挙げ、工業金属価格の見通しを引き上げた。

ランドゴールドは3.2%上げた。金先物相場は、ドル安とインフ レ加速への懸念で妙味が高まったことを受け、約半年ぶりにオンス当 たり1000ドルを突破した。

ドイツテレコムは1.9%、フランステレコムは1.8%それぞれ上 げた。両社の英携帯電話部門統合により、英最大の携帯電話会社が誕 生する。

◎欧州債券市場

欧州債市場ではドイツ国債相場が下落。株式相場の上昇を受け、 安全資産として国債の需要が後退した。ドイツ鉱工業生産指数の6月 の数値が前月比で上昇と、速報値から上方修正されたことも国債売り につながった。

独10年債利回りは約4カ月ぶりの低水準から上昇。欧州の主要 株式相場は軒並み値上がりした。ドイツ経済技術省が発表した7月の 鉱工業生産指数は前月比0.9%低下したものの、前月は0.8%上昇 (速報0.1%低下)に修正された。一方、オランダは2019年償還債 20億ユーロの入札を実施。ダウ欧州600指数は一時0.7%値上がり し、前日の1.4%高から続伸した。

ウニクレディト・マーケッツ・アンド・インベストメント・バン キングの債券ストラテジスト、コーネリアス・パープス氏(ミュンヘ ン在勤)は、「欧州株が続伸し、これが債券市場の前日の上昇からの 反転には十分な材料となった」と述べた。

ロンドン時間午後4時55分現在、10年債利回りは前日比4ベー シスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し3.27%。ほぼ2週間 ぶりの大幅上昇となった。2年債利回りは前日比1bp未満上げて

1.05%。12営業日ぶりの上昇となったものの、少なくとも1990年 以来の最低水準付近にとどまった。

◎英国債市場

英国債相場は下落。10年債利回りは前日比4ベーシスポイント (bp、1bp=0.01ポイント)上昇の3.67%となった。

2年債利回りは0.89%と、前日から1bp上昇した。両国債の 利回り格差(スプレッド)は277bpに拡大し、少なくとも1992年 1月以降で最大の幅まで3bpに近づいた。

ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト調査によれば、 60人全員がイングランド銀行(英中央銀行)が10日に政策金利を 過去最低の0.5%に据え置くと見込んでいる。また、アナリスト35 人を対象にした別の調査によれば、同中銀は資産買い取りプログラム の規模を1750億ポンドで維持すると予想されている。

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