来年度企業業績の増収益確度高まる、生産減少が一巡-野村証調べ

2010年度の主要上場企業の経常 利益は07年度以来、3期ぶりの増収増益となる可能性が高まってい る。既に好調さを取り戻しつつあるアジア地域に加え、先進各国の経 済も緩やかな回復軌道に入り、生産の減少傾向が一巡するとみられる ため。

野村証券金融経済研究所が8日に企業業績予想を見直したところ、 上場主要企業(NOMURA400、除く金融352社ベース)の来期業 績は、今期予想比4.6%増収、73.2%経常増益の見通しとなった。 前回6月時点ではそれぞれ4.5%増収、73.8%増益だった。

前回調査に比べ、自動車や電機・精密、鉄鋼・非鉄、金融、公益 など9業種が上方修正された半面、サービスやメディア、住宅・不動 産、家庭用品などの9業種は下方修正された。18業種すべてが今期 に比べると増益予想になっている。

一方、09年度は前期比11.5%減収、9.5%減益の見込み。売上 高は前回調査と比べてほぼ変わらずの中、減益幅は15.9%減益から 縮小した。固定費の削減効果や資源価格の高騰一服によるマージン改 善が要因。07年12月から09年3月まで6四半期連続で業績見直し ごとに下方修正となっていたが、今回で2回連続の上方修正となる。

業種別では、前回調査に比べ自動車や金融、電機・精密、鉄鋼・ 非鉄、商社、化学など9業種が増額修正された。通信やサービス、住 宅・不動産、メディアなど10業種は減額修正されている。前期に比 べると9業種が増益、10業種が減益の見込み。

業績予想の前提条件は、為替が今期は1ドル=93.7円(前回調 査は97円、以下同)、来期は92.5円(97円)、原油価格は今期1 バレル=65.9ドル(53.3ドル)、来期68ドル(63.5ドル)。鉱 工業生産は今期がマイナス14.7%(マイナス18.1%)、来期がプ ラス1.9%(プラス2.5%)。

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