今日の国内市況:株は終盤じり高で続伸、債券上昇-円が強含み

日本株相場は続伸。午後終盤に先物 主導でじり高となり、日経平均株価はこの日の高値で引けた。好調な 受注観測からアドバンテストなど電機株が高く、過度の信用不安の後 退で不動産、その他金融など信用敏感業種も堅調。

また、民主党による温室効果ガスの大幅削減方針を受け、ジーエ ス・ユアサコーポレーションや明電舎、三洋電機といった環境関連銘 柄が急騰。また、日経平均の定期銘柄入れ替え見送りが前日明らかに なり、除外候補となっていた東京ドームが急伸するなど、東証1部の 売買代金が低水準と全体の盛り上がりに欠ける中、個別買いの傾向も 強かった。

日経平均株価の終値は前日比72円29銭(0.7%)高の1万393 円23銭。TOPIXは同1.80ポイント(0.2%)高の946.40。

この日の日本株相場は、午後中ごろまで方向感に乏しい展開が持 続。7日の米国はレーバーデーの祝日で、証券や債券、商品市場は休 場。国内独自の材料も乏しく、投資家の腰の入った資金は入らなかっ た。東証1部の売買代金は1兆1993億円と、前日までの過去1年間の 平均1兆5716億円を大きく下回った。

全体相場の上値が重い中で、短期資金は個別材料銘柄に向かい、 東証1部の売買代金上位にはGSユアサや明電舎、三洋電などが上昇 して並び、代替エネルギー関連銘柄の一角の上げが目立った。このほ か、8日付の日本経済新聞朝刊で、7-9月の受注高が予想を上回り そうとの社長インタビューの内容が報じられたアドバンテストなど、 電機株も上昇。

半面、一日を通して下げが目立ったのが銀行株。東証1部の売買 代金上位には三菱UFJフィナンシャル・グループ、三井住友フィナ ンシャルグループ、みずほフィナンシャルグループなどが下げて並ん だ。英FTの電子版は日本時間早朝、各国の政策当局者が銀行の自己 資本規制強化の新ルールで合意しそうと報じており、自己資本規制の 懸念が再び高まった格好だ。

三井物産など大手商社や日本郵船など海運、新日本製鉄など鉄鋼 といった景気動向に敏感な業種の下げも目立った。

東証1部の騰落銘柄状況は値上がり951、値下がり572。業種別 33指数は上昇が24、下落9。

債券相場は上昇

債券相場は上昇(利回りは低下)。午後に発表された5年国債入札 が好調な結果となり、銀行などの金融機関の資金余剰を背景とする債 券需要の強さがあらためて示された。先物9月物は2営業日ぶりに 139円台を回復した。

東京先物市場で中心限月9月物は前日比12銭高い138円81銭で 始まり、午前には小幅プラス圏での推移となった。午後に入っても買 い優勢の流れが続き、5年債の入札結果発表後には139円台を回復。 その後も139円00銭から139円10銭程度で高止まり、結局は39銭高 の139円8銭で引けた。日中売買高は2兆8625億円だった。

米国の債券安、株高などをきっかけに国内債券相場も前週後半以 降に下げ地合いとなっていたが、5年債入札を通過するタイミングで 上昇に転じた。

先物9月物は前日まで3営業日続落した反動が広がったほか、10 日の取引最終日を前に限月交代を踏まえた動きも出ていたもよう。

現物市場で新発10年物の303回債利回りは、前日比0.5ベーシス ポイント(bp)低い1.35%で始まった。開始後しばらく1.35-

1.355%で推移したが、10時30分過ぎからは1.345%でもみ合ってい たが、5年債入札が順調となると3bp低い1.325%まで低下した。5 年債入札が順調となると3bp低い1.325%まで低下した。その後は

1.33%で取引された。

新発10年債利回りは前日に3週間ぶりの高い水準をつけたが、投 資家の買い需要を支えにこの日は低下に転じた。

また、午後2時に発表された8月の景気ウォッチャー調査による と、景気の現状判断DIが41.7と7月の42.7から悪化し、先行き判 断DIは2カ月連続の悪化となったことも買い材料視された。

この日の5年債入札では順調な結果が示された。財務省が午後零 時45分に発表した5年国債(85回債、9月債)の入札結果によると、 最低落札価格100円24銭、平均落札価格は100円25銭だった。最低 価格は事前予想の100円21銭を上回り、最低と平均価格の格差(テー ル)は前回債と同じ1銭。一方、応札倍率は前回の3.50倍から4.04 倍に上昇し、2007年4月債以来の4倍台乗せとなった。

円が強含み、対ドル一時92円台前半

東京外国為替市場は円が強含み。上海株が不安定な動きを続ける なか、投資家のリスク許容度低下を意識して、高金利通貨に振り向け ていた資金を円に戻す動きが優勢となった。また鈍化が見込まれる英 国の7月鉱工業生産の発表を前に円が対英ポンドで買われる場面もあ った。

この日の上海総合指数は反落して始まり、一時は前日比1.7%安 まで下落。同指数はその後、急速に下げ渋ったが、午後には再びマイ ナスに転じる場面も見られ、為替市場では円買いが先行しやすい状況 が続いた。

ユーロ・円相場は早朝に1ユーロ=133円47銭を付けた後、じり じりと円買いが進行。午後には一時132円82銭まで円高が進んだ。ま た欧州市場に向けてはドルとポンドに対しても円買いが活発となった。 この日に英政府統計局(ONS)が発表する7月の鉱工業生産は前月 比0.2%増と前月の0.5%増から鈍化すると見込まれている。

ドル・円相場は一時1ドル=92円39銭まで円が買われ、早朝に 付けた93円10銭から70銭を超える円高進行があった。ポンド・円相 場も一時1ポンド=151円34銭と日中の安値から1円近く円高に進む 局面があった。

一方、ユーロ・ドル相場は1ユーロ=1.43ドル台前半での小動き が続いていたが、午後にはドル売りが活発となり、一時1.4397ドルと 8営業日ぶりの水準までユーロ高・ドル安に振れた。

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