賞与「回収」のG20計画、英独銀行業界が異を唱える-人材流出を懸念

【記者:Kevin Crowley】

9月8日(ブルームバーグ):銀行報酬を抑制する国際ルールづく りを目指す20カ国・地域(G20)当局者の計画に対し、英国銀行協 会(BBA)とドイツ銀行連盟(BDB)が相次いで異を唱えた。金 融機関が最も優れた業績を上げる人材を失い、従業員の報酬を決定す る裁量も制限される恐れがあるというのがその理由だ。

BBAのアンジェラ・ナイト代表は電子メールを通じて配布した 声明で、「個別の報酬契約を制限するいかなる提案も有能な人材を1つ の金融センターから別のセンターに追いやる現実のリスクを生みかね ない」と懸念を表明した。

G20財務相・中央銀行総裁会議は5日、報酬に関する国際基準を 含む金融サービス規制改革に向けた青写真で合意した。米ピッツバー グで24、25の両日開かれるG20首脳会合(金融サミット)では、金 融機関に「過剰な短期のリスクテーク」をやめさせる方策について詳 細な提案が行われる見通しだ。

財務相らは国際的な報酬規約について、業績が不振な場合には現 金賞与の「回収」を金融機関に義務付ける規定を盛り込むべきだとの 考えで一致した。この構想にもBBAは疑問を投げ掛ける。

ナイト氏は「職場を移動する者や賞与が支払われた国を去る者、 受け取った報酬を使ってしまう者も現れるだろう」と話す。

一方、ドイツ銀行やコメルツ銀行などドイツの220を超える金融 機関で構成するBDBのマンフレット・ウェーバー代表も7日の同国 ラジオ局ドイチュラントラジオとのインタビューで、賞与の制限に反 対する立場を示し、そのような決定は個別企業が行うべきだと主張し ている。

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