日機装株が年初来高値、海外拡充期待-独で血液浄化療法の治験開始

ポンプメーカー大手の日機装株 が一時前日比1.6%高の780円と続伸し、年初来高値を更新。独社 買収により製油所向け大型ポンプ分野で世界首位が狙える位置まで来 たとみられる中、血液浄化療法に関する臨床試験(治験)をドイツで 開始することが分かり、海外事業の拡充などを見込む買いが先行した。

同社は7月7日に、独ポンプ専業メーカーのレーバの買収計画を 発表。同月6日終値時点で689円だった株価は760円近辺まで上昇、 その後も高値圏で堅調に推移する。株価動向推移に関し、同社の後藤 直人経営企画室長は、「投資家も独レーバの買収を評価してくれてい るようだ」と受け止めている。

会社側の今期(2010年3月期)業績予想は、連結売上高が前期 比3.3%減の700億円、営業利益は同12%減の42億円。製造業の 設備投資の回復が鈍く、工業部門の低迷が続くが、「売り上げ計上が 期末に集中するため、第1四半期決算の印象とはまったく異なる数値 が出てくる可能性もある」と、後藤氏は話した。

今回ドイツで治験を始めたのは、潰よう性大腸炎など免疫疾患患 者の治療に使用されるアフェレシス療法向け製品。血液を血液チュー ブなどでいったん対外に導き出し、特殊な膜や吸着器で病因物質をろ 過・吸着させ、再度体内に戻す治療法。日機装は、10人を対象に治 験を行う計画で、早ければ2-3年で承認発売が可能とみている。

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