株主側また逆転勝訴、サンスターMBO価格は低過ぎ-高裁

サンスターのMBO(経営陣による 企業買収)の株式買い取り価格が低過ぎるとして元株主側が裁判所に 公正な価格を求めた訴訟で大阪高裁(塩月秀平裁判長)は、実際の買 い取り価格を上回る価格が適当とする決定を下した。レックス・ホー ルディングスのMBO訴訟に続き、高裁で株主側が逆転勝訴した形に なる。

ブルームバーグ・ニュースが元株主の山口三尊氏から7日付の決 定文を入手した。大阪高裁はサンスターのMBO(TOB)価格は840 円が適当と1日付で決定した。サンスターは2007年2月に1株650 円での自社株TOBを発表しており、この価格を3割弱上回る。大阪 地裁は2008年9月に会社側価格は適当だとする決定を下していた。

大阪高裁はMBOを発表した2007年3月期のサンスターの純利 益がその前と後の期に比べて落ち込んでいるのは不自然として、MB O発 表の1年前の株価水準700円を基準に設定した。ここにMBOで の平均 的なプレミアム(上乗せ幅)2割を付けて適正株価を算出した。

長島・大野・常松法律事務所の酒井竜児弁護士は「レックスに続 いてサンスターでも株主側に有利な決定が示されたことで、企業はM BOを進めるに際してより慎重にならざるを得なくなった」と指摘し た。その上で「企業が公正な手続きで決定したMBO価格に裁判所が 安易に介入するのは問題だと考える」と強調した。

サンスターはこの高裁決定を不服として7日付で最高裁に抗告し ている。サンスター広報室の鈴木久美子課長が明らかにした。

MBO価格をめぐっては、レックス・ホールディングス元株主が 東京地裁に適正価格を求めて提訴した。地裁は会社側価格を肯定した が、2008年9月に東京高裁が株主側の訴えを認めて会社側価格を上回 る決定を下している。これを受けたレックス側の抗告については、最 高裁が今年5月に棄却した。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE