サイゼリヤ株が年初来高値、低価格戦略で集客数拡大-中期成長期待

イタリア料理店をチェーン展開す るサイゼリヤの株価が一時、前日比4.7%高の1659円と年初来高値 を更新。雇用や所得の環境が厳しさを増す中、商品単価400円以下 という同社の低価格戦略が評価を集めている。不況期に伸びる企業と みられ、収益拡大期待が一段と強まっている。

独立系調査会社ティー・アイ・ダブル(TIW)の岡敬シニアア ナリストは、サイゼリヤ株について「今のような不況だと、ランチを 500円以下で済ませたいという向きが多い。今後も既存店売上高を中 心に収益は伸びていくとみられ、株価は2000円台になってもおかし くない」と分析した。

サイゼリヤが今月1日に公表した8月の月次情報によると、既存 店売上高は前年同月比4.2%減となった。前年同月にテレビ番組で紹 介されたことで、ハードルが高かったことがマイナスの主因。岡氏に よれば計画並みといい、下半期(3-8月期)の既存店売上高は前年 同期比1.4%増と、会社計画を上回った。新店を含めた全店ベースで の来店客数も同2.9%増と、会社側の下半期計画の6217万7000人 を上回ったもようだ。

会社側による前期(09年8月期)の連結営業利益見込み額は前 期比13%増の85億円。ブルームバーグ・データによると、担当ア ナリスト8人の予想平均は前期が84億円、今期が91億円で増益基 調が続くとみられている。

コスモ証券投資情報部の小川浩一郎氏は、サイゼリヤには政策面 での追い風が期待できると指摘。民主党政権樹立後に生活保護の認定 基準緩和や子育て支援の拡充が実現した場合、「比較的収入が低く、 消費性向が高い世帯では支出が増える」と、同氏は予測している。

半面、失業者の増加などで消費を控える世帯も増えると予想され、 「差し引きして考えれば、若年層が好む低価格業態の業績が伸びると 結論付けられる」と小川氏。こうした観点から、オートバックスセブ ン、ニトリ、くらコーポレーションなどが株式市場で人気化している との認識を示していた。

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