米国株は89年以来の割安か、アナリストとエコノミストの隔たり大

ウォール街の株式アナリストによ るS&P500種株価指数構成企業の利益見通しが、エコノミストの景 気予測から現在ほど隔たったことはない。

ブルームバーグが調査対象とする株式アナリスト1500人強の 予想平均では、S&P500種構成企業の2010年利益は25%増と見 込まれている。これはエコノミスト53人を対象に先月実施した米国 内総生産(GDP)伸び率予想の10.9倍。過去60年間のデータで は増益率のGDP伸び率に対する比率は平均6.1倍で、現在は格差 が過去最大だ。

S&P500種は3月以来50%上昇し、過去70年で最も急ピッ チな反騰を見せるなか、企業収益が見通しに届かないとの懸念から株 式のリターンは今後、抑制される可能性もある。10年の利益予想ベ ースでは株価収益率(PER)は13.5倍と、1989年以来の割安水 準にあるものの、ゴールドマン・サックス・グループのジャン・ハッ チウス氏やモルガン・スタンレーのリチャード・バーナー氏、バンク・ オブ・アメリカのドルー・マタス氏らエコノミストの予想からは、株 式相場に割安感は示されていない。

ジェームズ・インベストメント・リサーチ(運用資産20億ドル) のバリー・ジェームズ氏は「企業収益は全体的な経済成長に左右され るだろう」と指摘。「これまでほど状況は悪くないものの、来年が大 成功の年になるとは思えない」と語った。

ブルームバーグが実施したエコノミスト調査の予想平均による と、米経済は1930年代以来最長のリセッション(景気後退)から脱 し来年は2.3%成長に回復する見通し。ブルームバーグのアナリスト 調査によれば、2年にわたる米企業収益の低迷には今年10-12月 (第4四半期)に歯止めがかかると予想されている。

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