ケア21株は反落、施設介護好調も通期業績予想据え置きに失望

関西を地盤に各種介護サービスを 提供するケア21の株価が反落。施設介護事業、訪問介護事業ともに 好調で、9カ月累計(2008年11月-09年7月期)の営業利益は大 幅増益だった。ただ、通期業績予想が据え置かれたため、増額修正を 期待していた向きから売りが出た。

株価は一時、前日比8.8%安の9万8200円まで下げた。コスモ 証券投資情報部の小川浩一郎氏は、「期待値が高過ぎたようだ。介護 銘柄は民主党関連銘柄と位置付けられてきたこともあり、業績計画が 据え置かれたことが嫌気されたようだ」と述べている。株価は前日に 10万9000円の52週高値を付け、08年10月10日の直近底値2万 4010円の4.5倍に値上がりしていた。

ケア21が7日の取引終了後に公表した9カ月累計決算は、本業 のもうけを示す連結営業利益が前年同期比63%増の1億7200万円 となった。介護報酬の引き上げで従業員の待遇が改善した結果、定着 率が高まり運営効率が良くなっている。施設介護事業がほぼ満床とな るなど同社サービスの需要も高まっている。

同社取締役経理部長兼経営企画室長の大西靖廣氏によれば、「業 績の進ちょくは順調でほぼ予算並み。利用者の積み上がりで収益も増 えていくため、通期業績目標の達成は十分可能」という。

民主党の政策集では、介護労働者の賃金を月4万円程度引き上げ ると明記されている。コスモ証の小川氏は、「待遇改善はもとより、 訪問介護の参入障壁が低く、利益が出ない状況が続いていることも問 題だ」と指摘していた。

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