富士ソフト株が急落、製造業受注減退-業績下方修正と減配

独立系ソフトウエア開発会社の富士 ソフトの株価が大幅続落。製造業を中心に企業の情報化投資が減退して おり、今期(2010年3月期)業績予想を減額修正した。年間配当も大 きく引き下げたため失望売りが広がった。

この日は売り気配で取引を開始し、午前9時19分すぎに前日比

7.3%安の1514円で2万4800株の売買が成立。その後5月13日以来、 約4カ月ぶりの安値水準となる1470円まで売り込まれた。

富士ソフトが7日の取引終了後に公表した修正業績予想は、連結売 上高が前期比12%減の1450億円、営業利益が同59%減の30億円。前 回予想と比較すると、売上高で160億円(9.9%)、営業利益で36億 円(55%)の減額。主力のシステム開発事業で一部受注の見通しが立 たなくなったほか、組み込み系ソフト事業でも受注が減少しており、経 費節減では補えないと判断した。

同社広報IR室の久光仁史氏によると、継続案件でも受注金額が縮 小するケースが出ており、顧客のサービス単価引き下げ要請は強い。ま た「受注量の減少に伴い技術者の稼働率が落ちており、原価率悪化の要 因になっている」と言う。

ブルームバーグ・データによると、同社株をカバーする証券系アナ リスト6人の事前の営業益予想の平均値は50億円だったため、会社側 の新計画は市場予想より40%低い。

クレディ・スイス証券の森本展正シニアアナリストは、「会社計画 はもともと楽観的と考えていたが、想定よりも減額修正幅が大きくネガ ティブ。今期営業益予想が30億円でいいのかを含め、需要回復には相 当時間がかかる」と述べ、さらなる下振れもあり得ると指摘した。

業績悪化を受けて、富士ソフトは今期の年間配当予想を前期比20 円減の10円に引き下げた。減配は05年3月期以来5期ぶり。従来予 想は30円だった。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE