8月の銀行貸出は前年比1.9%増、資金需要低迷で伸び鈍化

今年前半までの景気の大幅な落ち込 みにより、企業の資金需要が低迷していることを受けて、銀行貸し出し の伸び率の鈍化が続いている。

日本銀行が8日発表した貸出・資金吸収動向等によると、8月の銀 行貸出平均残高は前年同月比1.9%増と8カ月連続で伸び率が鈍化。昨 年9月以来の低い伸びとなった。銀行・信金計の貸出平均残高は同1.8% 増と7カ月連続で伸び率が鈍化。昨年9月以来の低い伸びとなった。貸 出債権の償却や流動化など特殊要因を調整した銀行貸出平均残高は同

2.5%増だった。

ブルームバーグ・ニュースがまとめた予想調査では、銀行・信金計 の貸出平均残高は同1.9%増が見込まれていた。日銀の金融機構局の清 水誠一参事役は貸し出しの伸びの鈍化が続いていることについて「企業 の運転資金需要と設備資金需要の低迷が基本的な背景」としている。

JPモルガン証券の足立正道シニアエコノミストは統計発表前、 「銀行貸し出しの伸びは一段と低下しよう。経済活動が依然低水準にあ る中で、運転資金向け・設備資金向けとも企業の資金需要は弱いとみら れる」と指摘していた。

日銀は7月15日開いた金融政策決定会合で、9月末に期限が来る コマーシャルペーパー(CP)と社債の買い入れ、企業金融支援特別オ ペを12月末まで延長することを決定した。日銀の主要銀行貸出動向ア ンケート調査(7月調査)では、貸出資金需要判断DI(大企業向け) はマイナス14と前回4月調査から24ポイント悪化し、2004年3月調査 (マイナス16)以来の低水準となった。

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