英マン元傘下のMFグローバル、日本で日本株リサーチ開始

英ヘッジファンド運用大手のマン・ グループの元傘下企業であるMFグローバルは、今月末から日本株の調 査と取引業務に進出する。リストラの進展で日本株調査が縮小している 今がビジネスチャンスと見ており、元クレディ・スイス証券のジェイ・ デフィバウ氏らがアナリストとしてすでに同社と契約した。

MFグローバルの日本株式部門マネージングディレクター、グラハ ム・エリオット氏がブルームバーグ・ニュースとのインタビューに応じ、 明らかにした。エリオット氏は、「主力証券会社の撤退などで日本株調 査の供給が減少し、需給ギャップが起きている。われわれは付加価値の 高い調査を提供できる」と、意気込みを述べている。

MFグローバルは、2007年にニューヨーク証券取引所に新規株式 公開し、英マン・グループから独立した。ニューヨークを拠点とし、欧 米やアジアなど世界14カ国・地域で先物・オプション取引の仲介業の ほか、株式の調査・取引業を行う。アジアで株式の調査・取引業に本格 進出するのは初めて。一方、マンはことし8月にMFグローバルの株式 (18.4%)を完全売却している。

国内ではすでにアナリスト5人と契約し、営業部門はトレーダーを 含め約10人でスタートする。採用が決まったアナリストは、民生電機 担当に元クレディS証のデフィバウ氏。同氏は、2007年の日経アナリ ストランキングのビジネスアミューズメントソフト部門で11位だった。

このほか、化学担当に元KBC証券のジョエル・シャイマン氏、元 HSBCのニコラス・スミス氏は消費財を担当、元ジェフェリーズ証券 のベンジャミン・ウェドモア氏が商社、デービッド・ルーベンスタイン 氏が産業電機を担当する。MFグローバルのエリオット氏は、「近い将 来、10-15人までアナリストを増やす予定だ」と話した。

実際に日本株の調査と取引業務を行う法人は、MF Global FX A証券。MFグローバルが100%出資し、投資銀行や自己売買部門を持 たず、調査と取引業に特化する。オフィスはNBF日比谷ビル(旧大和 生命ビル)の24階、日本国内では外国為替証拠金取引(FX)サービ スをすでに始めている。

MFグローバルでは日本時間8日、日本株調査と取引業務チームの 立ち上げを正式発表した。

ロジャーズ・インベストメント・アドバイザーズのエド・ロジャー ズ最高経営責任者(CEO)は、日本株のリサーチの現状について、 「日本市場はマーケットの規模の割に、アナリストの数が少ない。ロン ドンとニューヨークのグローバル投資家は、昔に比べると英語でカバー されたリポートを入手することが難しくなっている」と話した。

世界的に金融システムが揺らいだ影響で、昨年から今年にかけて海 外の証券会社が東京からの撤退、規模縮小に動くケースが見られ、米ジ ェフェリーズ・グループや英HSBCホールディングスは日本の株式・ 株式調査部門を閉鎖、HSBCでは調査部門を一部香港へシフトさせた。

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