伊藤忠:海外で2件のアルミナ事業に出資へ-権益3倍目指す

売上高で国内3位の総合商社、伊藤 忠商事はアルミニウムの原料となるアルミナ精製事業を拡大する。海外 で2件の新規事業への参画を目指し、2015年度に保有権益を現在の3 倍の年間57万トンに拡大する。中国を中心にアルミニウム需要は増え るとみており、権益拡大により収益増を狙う。

上出克一・非鉄・金属原料部長代行が7日、ブルームバーグ・ニュ ースとのインタビューで「生産能力が年間100万-200万トンのプロジ ェクト2件に10-20%出資する形での事業参加を検討している」と述 べた。東南アジアやアフリカで資源メジャーなどが立ち上げる新規事業 に参加することで話し合っているという。

伊藤忠は豪BHPビリトンが主導する西豪州ワースレーのアルミナ 精練事業に双日とともに参加している。同事業は350万トンの年間生産 能力を2011年に460万トンにまで拡大する計画。5%を出資している 伊藤忠は年間19万トンのアルミナ保有権益が24万5000トンにまで増 える。さらに新規案件を加えることで57万トンまでの拡大を狙う。

アルミナ精製の事業費は1トン当たり1000ドル程度が目安。その ため伊藤忠では2案件への出資に必要な資金を400億円規模と見込んで いる。アルミニウムの主用途は自動車や建設向け。昨秋の金融危機以降 新規プロジェクトは延期状態にあったというが、上出氏は「アルミニウ ムの世界需要は年率3-4%の割合で伸びていく」と指摘した。

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