ロシア:原油輸出でサウジ上回る、OPEC減産てこにシェア拡大

ロシアのプーチン首相が石油輸出国 機構(OPEC)の減産をてこにして原油市場シェア拡大を図るなか、 同国の原油輸出は、旧ソ連崩壊以降初めてサウジアラビアを上回りつ つある。

ロシアのエネルギー省によると、同国の原油・製油輸出は4-6 月(第2四半期)に日量約740万バレルに増加。一方、国際エネルギ ー機関(IEA)がまとめた生産・国内需要推計によると、サウジの 輸出は同約700万バレルに減った。

セチン露副首相が昨年12月、相場を下支えするため生産を抑制 する用意があるとOPECに伝えたことから、ロシアの供給は今年減 少すると投資家らは予想していた。しかし、同国はシベリアでの新し い油田について税制上の優遇措置を提供。原油相場が54%上昇して1 バレル=69ドル付近に達するなかで、ロシアの石油会社であるロスネ フチとルクオイル、英石油大手BPとの合弁TNK-BPは生産を増 やした。

ウラルシブ・ファイナンシャルのチーフストラテジスト、クリス・ ウィーファー氏はモスクワでのインタビューで、「はっきり言うと、O PECの犠牲の下での最大の受益者はロシアだ」と指摘。「相場上昇は 200億ドルの棚ぼた税収に相当する」と述べた。

ロシアの増産は9日にウィーンで開かれるOPEC総会後、在庫 圧縮や加盟国の生産枠順守を目指すOPECの取り組みに水を差す恐 れがある。ブルームバーグがまとめたアナリスト34人の予想中央値 によると、7-9月(第3四半期)の原油相場は期初からの平均から

4.7%下落して1バレル=64.50ドルになる見通し。8月25日には 75ドルと、10カ月ぶりの高値を付けている。

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