昭シェル:太陽電池事業で1000億円投資-新工場建設

昭和シェル石油は7日、1000億円 を投じて太陽電池事業で3つめの工場を建設すると発表した。日立製 作所から薄型テレビ用プラズマパネル工場(日立プラズマディスプレ イ宮崎事業所)を購入し、同社としては3つ目の太陽電池工場を建設 する。

第3工場(宮崎県東諸県郡国富町)は年産規模900メガワットを 予定しており、第1、第2工場と合わせ約1ギガワット(1000メガワ ット)に生産体制を強化する。2011年下期の稼働開始を目指す。国内 の住宅用太陽光発電システム向け補助金制度や米オバマ政権のグリー ンニューディール政策を追い風に、事業規模を拡大する。

都内で会見した香藤繁常会長は大型新工場の建設決定は「事業拡 大への大きな布石になる」と強調。会見に同席した新井純社長は、同 社の太陽光電池事業で第3工場の建設は「最初の大きなマイルストー ン」とし、「第4、第5の工場も視野に入れている」と積極的な姿勢を 示した。新井氏は「世界の需要の伸びを見極めたうえで」、需要が集積 している地域での生産設備増強や、太陽光発電設備などにも取り組み たいと話した。

同社はこれまで、宮崎県内の2工場で生産を開始。07年に生産を 開始した第1工場は20メガワット、今年6月に生産を開始した第2工 場は60メガワットの年産規模を持つ。

同社が生産するCIS太陽電池は、供給不足の懸念があるシリコ ンを使用せず、銅やインジウムなどを材料とする次世代型の太陽電池。 5月に発表した2014年度までの中期経営計画では、太陽電池事業で経 常利益500億円の確保や、現在1%未満の世界シェアを10%まで拡大 することを目指している。

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