田中化学株は反発、フィデリティが保有-ハイブリッド車好調の恩恵

ニッケルやリチウムなど二次電 池材料メーカーの田中化学研究所株が一時、前週末比6.1%高の 3040円と急反発。米国系運用会社のフィデリティ投信が同社株を大 量保有していることが分かり、投資魅力の高い銘柄と市場参加者の間 で認識された。アナリストの間では、ハイブリッド車の販売が好調な ことを受け、恩恵を受ける代表的企業との評価も根強い。

フィデリティ投信が5日に関東財務局へ提出した大量保有報告 書によると、8月31日までに田中化学株を合計68万4800株保有、 発行済み株式総数に対する割合は5.53%となった。

野村証券金融経済研究所の黄楽平アナリストは、この日の株高 について「材料としてはフィデリティの大量保有だろう」と指摘。そ の上で、ハイブリッド車の販売が好調に推移しており、「田中化学は プリウスなどのニッケル水素電池搭載モデルで高いシェアを持ち、恩 恵も受けやすい」と話している。

トヨタ自動車は4日、ハイブリッド車の世界累計販売台数が8 月末までに200万台を突破したと発表した。エコカー人気の高まり や海外生産の拡大が奏功、減税や購入補助金など政策支援も効き、同 日公表している9月の国内新車販売でも、トヨタの「プリウス」は3 カ月連続して車名別のトップになった。

黄氏は、田中化学の技術は「次世代ハイブリッド車/電気自動車 での採用も見えた」とし、プリウス向け材料の足元での堅調さに加え、 将来性も期待できる数少ない銘柄の一つと受け止めている。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE