日製鋼株が急反発、中国需要増加で原子力製品の受注が計画超過

原子炉の胴体部分などに使う部材 で、世界シェア8割の日本製鋼所の株価が急反発。同社の佐藤育男社 長が、原子炉関連部材では中国で受注計画を上回る追加の商談が出て いると説明したことを受け、原子力製品の伸びによる中長期的な収益 拡大を期待した買いが優勢となった。

株価は一時、前週末比6.5%高の1155円まで上昇。5月下旬以 降、投資家の長期売買コストを示す200日移動平均線(1076円)を 下値支持線とする展開が続いている。

佐藤社長は主力の電力・原子力製品について、2013年3月期の 売上高が700億円程度になる見通しを示した。この数字は昨年度実 績比で92%増に相当する。中国での需要増加が業績の押し上げ要因 になるという。8月31日、都内でブルームバーグ・ニュースとのイ ンタビューで答えた。

温室効果ガスの排出量削減の動きが加速し、世界的に原子炉需要 が高まりつつある中、佐藤社長は「特に中国では政府の経済刺激策の 影響が強く、原子炉関連部材では受注計画を上回る追加の商談が出て いる」と説明した。ただ、受注計画の内容は公表していない。

水戸証券の渡辺洋一郎シニアアナリストは、おう盛な原子力製品 の受注が収益に本格的につながり始めるのは、北海道・室蘭工場の増 設が完了する来期(2011年3月期)からと見ている。日製鋼が得意 とする原発向け大型鍛鋼品には神戸製鋼所が参入方針を示すなど、 「今後は需要獲得に向けた競争が発生する見通しだが、市場拡大余地 が大きいため、競争しながらともに成長していける」と、渡辺氏は分 析していた。

--取材協力:宋 泰允、小笹 俊一 Editor:Makiko Asai、Shintaro Inkyo

参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: 東京  河野 敏 Satoshi Kawano +81-3-3201-2483 skawano1@bloomberg.net 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保 義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 yokubo1@bloomberg.net 香港 Darren Boey +852-2977-6646

dboey@bloomberg.net

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE