東芝:システムLSI生産の委託検討、再度表明-報道受け

半導体国内最大手東芝は7日、デジ タル家電などの中枢部品であるシステムLSI(高密度集積回路)生産 の外部委託を検討している、とのコメントをあらためて発表した。採算 改善が目的。

東芝は8月の経営方針説明会で、システムLSI生産を外部委託す る「ファブレス化」の検討を表明。日本経済新聞朝刊は7日、開始時期 が2010年度中、委託先候補はシンガポールのチャータード・セミコン ダクターや米グローバルファウンドリーズの見込みだと伝えた。

東芝広報担当者の大森圭介氏は7日、ブルームバーグ・ニュースの 電話取材に対し、委託の時期や相手先について「決まっていないため、 コメントできない」と述べた。同社は7日発表文で「自社生産能力を超 える分の外部生産委託について検討」中と表記している。

同社の半導体売上高は4-6月期実績で2252億円。うちシステム LSIは704億円と、主力であるフラッシュメモリーの1139億円に次 ぐ。しかし、昨秋以降の世界的な不況進行のあおりで、同期の半導体事 業の赤字362億円のうち半分強は、システムLSIが占めていた。

生産委託の流れ

半導体業界では富士通も、一部生産を台湾TSMCに委託すると表 明、システムLSI大手のNECエレクトロニクスとルネサステクノロ ジが来春に向けた統合協議を行うなど、再編が加速している。

東芝も昨年、生産設備の軽減を進めているソニーから、ゲーム機 「プレイステーション3」の中枢部品である「Cell(セル)」の生 産設備を、約900億円で買い取った。セルは最先端のシステムLSIで、 ソニーと東芝、米IBMが共同開発していた。

東芝の株価は日経報道を手掛かりに反発、一時、前週末比4.5%高 の487円まで買われた。午前終値は同17円(3.7%)高の483円。売買 代金は148億円と、上場株でトップだった。

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