中国:不動産投資の伸び率は2010年に30%に拡大も-人民銀行の樊氏

中国人民銀行(中央銀行)貨幣政策 委員会の樊綱氏は5日、同国の不動産投資の伸び率が2010年に30% 程度に回復し、経済回復を下支えする可能性があるとの見方を示した。

樊氏は5日、北京で開催されたCEOフォーラムで、「不動産開発 業者が今年、土地購入と建設計画を急ぐのに伴い、投資活動も近くペ ースが速まってくるだろう」との見通しを示した。

中国の不動産販売額は今年1-7月に前年同期比60%増加。国内 主要70都市の7月の住宅価格も過去9カ月間で最大の伸びとなった。 温家宝首相による4兆元(約54兆4500億円)規模の景気刺激策と 融資の急拡大が住宅の建設と購入を後押しした。それでも1-7月の 不動産投資額は同11.6%増加と、住宅部門が低迷する前の2007年同 期の伸び率の3分の1程度のペースにとどまった。

興業銀行のエコノミスト、魯政委氏(上海在勤)は電話取材で、 「政府主導のインフラ建設が今年の中心的な成長刺激策となったのに 続き、不動産投資の回復は景気回復の次のけん引役となる」との見方 を示しながらも、「20-25%の投資拡大は健全だが、30%のペースで は不動産部門に過熱懸念を引き起こす恐れがある」と指摘した。同国 の不動産投資は固定資産投資全体の約3分の1を占めている。

人民銀の樊氏はまた、同中銀には過剰流動性を阻止する必要があ るため、中国での最近の金融政策の「調整」は「驚きではない」と述 べるとともに、融資拡大の減速懸念による株式相場の下落は「非常に 良い兆候だ」と言明した。

同氏は中国の投資家は「相場が永遠に上昇すると信じるのではな く、ようやくリスクに対応することを学んだ。これは非常に良い兆候 だ」とも指摘。世界経済については、世界恐慌の再来を回避したもの の向こう1-2年は弱い状態が続き、「回復実現は長い道のり」との認 識を示した。

--Li Yanping. Editors: Alex Devine, Mike Millard.

参考画面: 翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先: 東京 藤田比呂子 Hiroko Fujita +81-3-3201-8662 hfujita2@bloomberg.net Editor:Keiko Kambara 記事に関する記者への問い合わせ先: Li Yanping in Beijing at +86-10-6649-7568 or yli16@bloomberg.net 記事に関するエディターへの問い合わせ先: Mike Millard at +65-6212-1519 or mmillard2@bloomberg.net

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