ルーブル:来年3月までに10%下落へ、財政赤字受け-シアリング氏

キャピタル・エコノミクスによると、 ロシアの通貨ルーブルは来年3月までに10%下落する見通しだ。政府 が財政赤字を抑制できず、中央銀行が流動性供給維持やマネーサプラ イ(通貨供給量)拡大を求める政治的圧力を受けることが影響すると いう。

キャピタル・エコノミクスの新興欧州担当エコノミスト、ニール・ シアリング氏(ロンドン在勤)は電話取材で「綱渡りの状態だ」と語 り、「ロシア政府が自らの方針を押し通せば、銀行セクターへの無担保 ローン提供や財政赤字拡大を招くだろう」と述べた。

シアリング氏によると、ロシア政府が1998年のデフォルト(債務 不履行)以降初めての財政赤字の補てんに「リザーブ・ファンド」の 原油収入を充てるなかで、ロシア国内のルーブル増加によって、ルー ブルはドルとユーロで構成される通貨バスケットに対する取引レンジ 下限を下回る水準で推移する見通しだ。今年の財政赤字は対国内総生 産(GDP)比で9%超に達するとみている。

財政赤字穴埋めのための外貨準備活用は今のところ、ロシア経済 からの資金吸収に向けた緊急融資の縮小や債券発行を通じた中銀の 「不胎化」政策によって影響が一部相殺されている。ただ、「銀行融資 促進を求める政治的圧力が強まる」なかで、こうした不胎化政策が損 なわれる可能性があるとシアリング氏は指摘している。

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