ユーロ、ドルと円に対して午後一段高、独経済指標の期待感で

東京外国為替市場ではユーロが午後 の取引で一段高の展開となった。この日はレーバーデーの祝日で米国市 場が休場となるなか、ドイツの経済指標が底堅さを維持するとの見通し を背景に、ユーロ買い優勢の展開が続いた。

ユーロ・円相場は午後の取引で一時1ユーロ=133円74銭と4営 業日ぶりのユーロ高値を付けた。また、ユーロ・ドル相場も一時1ユー ロ=1.4343ドルと、2営業日ぶりの水準までユーロが上昇した。

ブルームバーグ・ニュースがまとめた市場予想によると、この日に 発表される7月の独製造業新規受注指数は、前月比で2%の上昇が見込 まれている。予想通りとなれば、5カ月連続で上昇基調を維持すること になる。

ソシエテ・ジェネラル銀行の湯本健一外国為替営業部長は、今週は 米国で材料視されるべきものが見当たらない一方で、英国やニュージー ランドで開かれる金融政策決定会合の結果が注目されると指摘。そのう えで、高金利や資源国通貨を中心に「クロス・円(ドル以外の通貨と円 の取引)主導の動きになる」とみている。

アジア株全面高で円売り圧力も

また、アジア株がほぼ全面高の展開となるなか、投資避難的な円買 いの圧力も弱まった。ドル・円相場は午後の取引で円が一段安の展開と なっており、一時は1ドル=93円30銭と、4営業日ぶりの円安値を付 けた。

4日に発表された8月の米雇用統計によると、非農業部門の雇用者 数は雇用の減少ペースが鈍化。雇用統計発表後の米株式相場は続伸して 取引を終了し、株価の予想変動率の指標であるシカゴ・オプション取引 所(CBOE)のボラティリティ指数(VIX指数)は、8月28日以 来の水準まで低下した。

みずほ証券の林秀毅グローバルエコノミストは、「市場が比較的安 定していることが裏付けられた」として、リスク回避的な動きが緩む格 好になったと説明している。

米失業率は1983年来最悪

半面、8月の米雇用統計では、家計調査(季節調整済み)に基づく 失業率が9.7%と、1983年6月以来の高水準に上昇。市場予想の9.5% も上回る悪化となった。

今週は9日に米連邦準備制度理事会(FRB)が地区連銀経済報告 (ベージュブック)を公表するほか、週内は経済指標の発表を控えてお り、ドル・円相場と、米長期金利の連動性が指摘されるなか、長期金利 の低下につながる材料が警戒される面もありそうだ。

また、米国では8日から3日連続で、3年債(380億ドル)と10 年債(200億ドル)、30年債(120億ドル)の入札が実施される。

--取材協力:吉川淳子 Editors:Hidekiyo Sakihama,Hidenori Yamanaka

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