今週の米経済:7月の貿易赤字はほぼ横ばいか-商業回復を示唆も

エコノミスト予想によれば、今週 発表される経済指標では、7月の米国の輸出入がともに拡大して貿易 赤字がほぼ横ばいにとどまったことが明らかになり、世界の景気低迷 が和らぐなかで商業が回復していることが示唆されるもようだ。

ブルームバーグがまとめたエコノミスト63人の予想中央値によ ると、商務省が10日に発表する7月の貿易赤字は274億ドルと、前 月の270億ドルから1.5%増加する見通しだ。労働省が11日発表す る8月の輸入物価指数は、燃料価格上昇を反映し、前月比で過去6カ 月中5回目の上昇となりそうだ。

中国やメキシコ、欧州連合(EU)など米国の貿易相手国からの 需要拡大が国内の刺激策と相まって米国がリセッション(景気後退) から脱却するのに寄与している。先週ロンドンで開かれた20カ国・ 地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議は世界経済を押し上げる取 り組みを維持することを表明した。

三菱東京UFJ銀行(ニューヨーク)の主任金融エコノミスト、 クリス・ラプキー氏は「昨年の輸入業者や輸出業者は同様に追い風を 受けることができなかったが、今になってやっと回復の風をとらえ始 めている」と指摘した。

ただ、米貿易赤字は8月に再び拡大した可能性がある。自動車買 い替え奨励策で海外生産の自動車購入が急増したほか、原油相場上昇 で輸入コストが押し上げられた公算がある。エコノミスト予想による と、今年7-12月(下期)の米経済は平均2.1%のプラス成長とな る見通しで、輸入がさらに増える可能性が高い。5月の米貿易赤字は 260億ドルと、1999年11月以来の低水準だった。

輸入物価

8月の輸入物価指数は、原油など商品にけん引されて前月比で 1%上昇が見込まれている。前年同月比では16%低下となる見通し だ。

需要拡大に伴いニューヨーク商業取引所(NYMEX)の8月の 原油相場平均は1バレル=71.14ドルと、6月の69.70ドル、7月 の64.29ドルをそれぞれ上回った。

エコノミストらによると、米消費者信頼感を示す指標は成長再開 への見方が強まっていることを示す公算が大きい。11日発表の9月 のロイター・ミシガン大学消費者マインド指数(速報値)は67.5と、 前月の65.7から上昇する見通しだ。

商務省が11日発表する7月の卸売在庫は11カ月連続のマイナ スとなるが、減少ペースは前月比で鈍化すると見込まれる。

(米経済指標に関する最新情報は、ここをクリックしてください)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE