日製鋼:主力の原子力製品、中国需要で受注計画を上回る商談

原子炉の胴体部分などに使 う部材で世界シェアの8割を占める日本製鋼所の佐藤育男社長 は、主力の電力・原子力製品について、2013年3月期の売上高 が700億円程度になる見通しを示した。この数字は昨年度実績 比で92%増に相当。中国での需要増加が業績の押し上げ要因に なるという。8月31日、都内でブルームバーグ・ニュースとの インタビューで答えた。

温室効果ガスの排出量削減の動きが加速し、世界的に原子 炉需要が高まりつつある中、佐藤社長は「特に中国では政府の 経済刺激策の影響が強く、原子炉関連部材では受注計画を上回 る追加の商談が出ている」と説明。ただ、受注計画の内容を公 表していない。

日本製鋼のまとめによると、中国では原子炉市場全体で 2010年までに22基、11年以降は計画案件を含め132基、計 154基の需要が見込めるという。昨年5月の調査時点での計60 基から1年間に2.5倍に増えたことになる。

日本製鋼は、圧力容器など原子炉系部材の生産規模が年間

5.5基。フル稼働状態にあるため、現在、室蘭製作所(室蘭 市)に総額800億円を投じて工場建設を進めている。設備投資 が完了する2012年3月には、生産規模が12基に拡大する予定。

一方、電力・原子力以外の樹脂製造・加工など機械製品な どについて、佐藤社長は「業績回復には時間がかかる」とし、 業績全体の大幅な改善見通しに慎重な姿勢を示した。

--取材協力:菅磨澄 Editors: Naoya Abe,Hitoshi Ozawa

参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: 東京 宋泰允 Yasumasa Song  +81-3-3201-3052 ysong9@bloomberg.net

小笹俊一 Shunichi Ozasa +81-3-3201-3624 sozasa@bloomberg.net 記事についてのエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保義人 Yoshito Okubo  +81-3-3201-3651 yokubo1@bloomberg.net James Poole +65-6212-1551 jpoole4@bloomberg.net

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE