9月4日の米国マーケットサマリー:株式は続伸、国債は続落

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.4302 1.4252 ドル/円 93.02 92.64 ユーロ/円 133.04 132.03

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 9,441.27 +96.66 +1.0% S&P500種 1,016.40 +13.16 +1.3% ナスダック総合指数 2,018.78 +35.58 +1.8%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .93% +.02 米国債10年物 3.44% +.09 米国債30年物 4.27% +.11

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金 (ドル/オンス) 996.70 -1.00 -.10% 原油先物 (ドル/バレル) 68.02 +.06 +.09%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場ではドルと円がほとんどの主要通貨 に対して下落。8月の米雇用統計で雇用者の減少ペース減速が示さ れたことから、世界経済の早期回復への楽観が強まり、高利回り資 産に資金が流れた。

カナダ・ドルは主要通貨中、対円での値上がり率トップ。カナ ダの雇用者数は4月以降で初の増加となった。ロンドンでは20カ 国・地域(G20)財務相・中銀総裁会議がきょう開幕。ガイトナ ー米財務長官は今週、世界的な景気回復に向けた取り組みをあらた めて約束した。

ウエストパック銀行のシニア通貨ストラテジスト、リチャー ド・フラヌロビッチ氏(ニューヨーク在勤)は、「政策的な背景が 大きな支えとなっている」と指摘。「今週末にガイトナー長官やG 20当局から聞かれるあらゆる前向きな発言が、リスク回帰に貢献 するだろう」と述べた。

ニューヨーク時間午後零時51分現在、円は対ユーロで0.7% 安の1ユーロ=132円93銭(前日は同132円3銭)。ドルは対ユ ーロで0.4%安の1ユーロ=1.4311ドル(前日は同1.4252ドル)。 ドルは対円で0.3%高の1ドル=92円89銭。

◎米国株式市場

米株式相場は続伸。雇用純減幅の縮小とハイテク企業の利益見 通し改善が好感された。S&P500種株価指数は週間ベースでは下 落した。

複合企業のゼネラル・エレクトリック(GE)やソフトウエア のマイクロソフト、建機のキャタピラーが上昇。労働省が発表した 8月雇用統計では、非農業部門雇用者数は前月比で21万6000人減 少。雇用者数の純減幅はブルームバーグ・ニュース集計のエコノミ スト予想中央値(23万人減)を下回った。

エイボンデールズ・パートナーズが投資判断を引き上げた光ネ ットワーク機器のシエナは大幅高。半導体製造装置のノベラス・シ ステムズは受注見通しの引き上げが好感されて値上がりした。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株 価指数は前日比1.3%高の1016.40。ダウ工業株30種平均は96.66 ドル(1%)高の9441.27ドルで終了した。レーバーデーの休日を 7日に控え、過去3カ月の平均より22%薄い商いだった。

アクシオム・キャピタル・マネジメント(ニューヨーク)で11 億ドル相当の資産運用を監督するリアム・ダルトン最高経営責任者 (CEO)は、「予想より良好なデータが大量に続いている。これ が相場を下支えしている」と述べた。

S&P500種は週間ベースで1.2%下落。景気回復見通しと比較 して、過去半年の上昇局面は行き過ぎだったとの見方が広がる中、 2カ月ぶりの大幅な下落となった。

◎米国債市場

米国債相場は続落。投資家の関心は来週実施される700億ドル の入札に移った。午前に発表された8月の米雇用統計では、雇用者 数の減少はエコノミスト予想ほど悪くなかったことが示された。

8月の失業率は9.7%と、26年ぶりの高水準をつけたが、債券 相場を押し上げる材料にはならなかった。財務省は来週8日から3 日連続で、3年債(380億ドル)と10年債(200億ドル)、30年 債(120億ドル)の入札を実施する。

バークレイズの金利ストラテジスト、マイケル・ポンド氏は 「雇用統計が通過した現在、来週の入札の消化見通しが不透明だ。 この先数カ月間でリスク資産と国債のかい離に答えがでるだろうが、 この日の雇用統計からはどちらが正しい選択なのかはっきりしなか った」と述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク 時間午後零時20分現在、10年債利回りは前日比6ベーシスポイン ト(bp、1bp=0.01ポイント)上昇し3.40%。10年債(表面利率

3.625%、2019年8月償還)価格は15/32安の101 27/32。週間ベ ー

スでは利回りは4bp下げた。

◎金先物市場

ニューヨーク金先物相場はほぼ変わらず。6カ月ぶり高値付近 を維持した。ドルが下落したことから代替投資先としての金の魅力 が高まった。

金相場は前日、1オンス=999.50ドルまで値上がりし、2月 23日以来の高値となった。週間ベースでの上昇率は4月以来の最 大。主要6通貨に対するインターコンチネンタル取引所(ICE) のドル・インデックスは一時0.6%低下した。金はこの日一時

1.1%下げた後、下げ渋った。

ヘリテージ・ウエスト・フューチャーズのアナリスト、ラル フ・プレストン氏(サンディエゴ在勤)は「この日の下げ渋りは強 気を意味する。今朝方の米雇用統計で失業率が26年ぶり高水準と なったことから、ドルは今後下振れるだろう」と指摘。「1オンス =967ドルを割り込んで終了しない限り、相場の反転はない」と述 べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先 物相場12月限は前日比1ドル(0.1%)安の1オンス=996.70ドル で取引を終了した。週間ベースでは4%値上がり。

◎原油先物市場

ニューヨーク原油相場はほぼ変わらず。原油在庫は米国の需要 に対応できるだけ十分な量が確保されているとの見方に圧迫されな がら、株価の上昇に下値を支えられた。

S&P500種株価指数は続伸。米エネルギー省の2日付リポート によると、先週の原油・燃料在庫は過去5年間の平均を上回った。 7日はレーバーデーの祝日で原油市場が休場となることから、連休 前の取引は薄商いとなった。この日までの3日間、原油相場はいず れもほぼ変わらずで終えている。

ストラテジック・エナジー・アンド・エコノミック・リサーチ (マサチューセッツ州ウィンチェスター)のマイケル・リンチ社長 は「大半のトレーダーは連休を心待ちにしており、頭にあるのは白 い砂のビーチであって、沖合のタンカーではない。製油所が点検時 期に入るため、手元の石油製品は十分に確保されている。この先数 週間の原油需要は落ち込むだろう」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物10月限は前 営業日比0.06ドル(0.09%)高の1バレル=68.02ドルで終えた。

ニューヨーク・ニューズルーム   1-212- 617-4903

参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: ニューヨーク 楽山 麻理子 Mariko Rakuyama +1-212-617-4903 mrakuyama@bloomberg.net 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保 義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 okubo1@bloomberg.net

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE