米国株(4日):続伸、雇用純減幅の縮小で-ハイテク高い

米株式相場は続伸。雇用純減幅の 縮小とハイテク企業の利益見通し改善が好感された。S&P500種 株価指数は週間ベースでは下落した。

複合企業のゼネラル・エレクトリック(GE)やソフトウエア のマイクロソフト、建機のキャタピラーが上昇。労働省が発表した 8月雇用統計では、非農業部門雇用者数は前月比で21万6000人減 少。雇用者数の純減幅はブルームバーグ・ニュース集計のエコノミ スト予想中央値(23万人減)を下回った。

エイボンデールズ・パートナーズが投資判断を引き上げた光ネ ットワーク機器のシエナは大幅高。半導体製造装置のノベラス・シ ステムズは受注見通しの引き上げが好感されて値上がりした。

S&P500種株価指数は前日比1.3%高の1016.40。ダウ工業株 30種平均は96.66ドル(1%)高の9441.27ドルで終了した。レー バーデーの休日を7日に控え、過去3カ月の平均より22%薄い商い だった。

アクシオム・キャピタル・マネジメント(ニューヨーク)で11 億ドル相当の資産運用を監督するリアム・ダルトン最高経営責任者 (CEO)は、「予想より良好なデータが大量に続いている。これが 相場を下支えしている」と述べた。

S&P500種は週間ベースで1.2%下落。景気回復見通しと比較 して、過去半年の上昇局面は行き過ぎだったとの見方が広がる中、 2カ月ぶりの大幅な下落となった。

失業率9.7%

雇用統計では失業率が予想を上回る9.7%に上昇し、26年ぶり の高水準を記録し、この日の株価の上値を重くした。失業率上昇は、 出口戦略を実行に移すのは「時期尚早」としたガイトナー米財務長 官の発言を裏付ける格好となった。

一方、カナダの8月雇用統計では雇用者数が4カ月ぶりに増加 し、1992年以降で初のリセッション(景気後退)脱却への期待が強 まった。

ゼネラル・エレクトリックは3.1%上昇。キャタピラーは2.4%、 マイクロソフトは2.1%値上がりした。

ハイテク株

S&P500種の産業別指数は10種すべてが上昇。このうち情報 技術株価指数は1.7%上昇し、総合指数の押し上げに貢献した。情 報技術株価指数は年初来で39%急伸しており、グループ別の成績ト ップで推移している。

シエナは5%急伸。エイボンデールはシエナの株式投資判断を 「マーケットパフォーム」から「マーケットアウトパフォーム」に 引き上げ、今後1年半の目標株価を18ドルに設定した。

ノベラスは2.9%高。同社は7-9月(第3四半期)の受注が 最大55%増加するとの見通しを示した。7月の時点で示した最大 50%増から上方修正した。

政府の管理下に置かれている住宅金融フレディマック(連邦住 宅貸付抵当公社)は5.4%上昇。ファニーメイ(連邦住宅抵当金庫) も7.9%高と急伸した。両社はニューヨーク証券取引所(NYSE) から株価が上場最低基準を満たす水準に回復したとの通知を受けた。

若者向け衣料小売りのアバークロンビー・アンド・フィッチは

2.6%下落。シティグループはアバークロンビーの既存店売り上げの 落ち込みが今後も続く公算が大きく、業績悪化につながるとして、 投資判断を「セル」と、従来の「ホールド」から引き下げた。

ロンドンでは20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議 が開幕。大恐慌以来で最悪のリセッションに終止符を打ち、景気回 復の芽を育てるための取り組み継続を協議する。

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