米国債(4日):続落、焦点は来週の700億ドル入札

米国債相場は続落。投資家の関 心は来週実施される700億ドルの入札に移った。午前に発表された 8月の米雇用統計では、雇用者数の減少はエコノミスト予想ほど悪 くなかったことが示された。

8月の失業率は9.7%と、26年ぶりの高水準をつけたが、債券 相場を押し上げる材料にはならなかった。財務省は来週8日から3 日連続で、3年債(380億ドル)と10年債(200億ドル)、30年 債(120億ドル)の入札を実施する。

バークレイズの金利ストラテジスト、マイケル・ポンド氏は 「雇用統計が通過した現在、来週の入札の消化見通しが不透明だ。 この先数カ月間でリスク資産と国債のかい離に答えがでるだろうが、 この日の雇用統計からはどちらが正しい選択なのかはっきりしなか った」と述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク 時間午後2時5分現在、10年債利回りは前日比8ベーシスポイン ト(bp、1bp=0.01ポイント)上昇し3.43%。10年債(表面利率

3.625%、2019年8月償還)価格は22/32安の101 20/32。週間 ベースでは利回りは2bp下げた。

雇用統計

米労働省が発表した8月の雇用統計によると、非農業部門雇用 者数(事業所調査、季節調整済み)は前月比で21万6000人減少。 雇用者数の純減幅はブルームバーグ・ニュース集計のエコノミスト 予想中央値(23万人減)を下回った。前月は27万6000人減と速 報の24万7000人減から下方修正された。

米パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMC O)の市場ストラテジスト、トニー・クレセンツィ氏は、「持続的 な回復への鍵はまだみえてこない。自律的な成長をもたらすために 所得増が必要だ」と述べる。

PIMCOは、世界経済には「新たな標準」が存在するとの見 方を示している。それには政府規制の強化や低水準の消費、緩やか な成長、さらに世界経済における米国の役割縮小が挙げられている。 PIMCOによると、この先数年間の米経済成長率は約2%程度に 減速するとみられている。

ガイトナー米財務長官は今週、経済成長押し上げのための政策 を解消するのは時期尚早だと警告していた。

国債入札

オバマ政権は景気対策や金融支援、過去最大の財政赤字に対応 するため国債の発行を増やしている。発行額は過去最大の6兆 7800億ドルに膨れ上がった。

ウェルズ・ファーゴ・キャピタル・マネジメント(ミルウォー キー)で約30億ドルの資産を運用するジェイ・ミューラー氏は 「政府の借り入れ需要をみると、米国債に対して強気になるのは非 常に難しい」と語る。

7月の雇用統計

8月7日に発表された7月の米雇用統計は、雇用の減少幅が予 想より小幅だったことから米国債が売られ、10年債利回りは約2 カ月ぶり高水準をつけた。その週の利回りは2003年3月以来で最 大の上げを記録した。

その後は株式相場が調整色を強める中で、10年債利回りは下げ に転じ、最大で60bp低下していた。

ブルームバーグが銀行や証券会社を対象にまとめた調査による と、10年債利回りは年末に3.76%への上昇が見込まれている。2 年債利回りも同1.24%に上昇すると予想されている。

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