9月4日の欧州マーケットサマリー:欧州株は続伸、英国債下落

欧州の為替・株式・債券・商品 相場は次の通り。

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.4301 1.4252 ドル/円 93.03 92.64 ユーロ/円 133.04 132.03

株 終値 前営業日比 変化率 ダウ欧州株600 233.85 +3.17 +1.4% 英FT100 4,851.70 +54.95 +1.1% 独DAX 5,384.43 +83.01 +1.6% 仏CAC40 3,598.76 +45.25 +1.3%

債券 直近利回り 前営業日比 独国債2年物 1.09% -.05 独国債10年物 3.25% +.01 英国債10年物 3.62% +.02

商品 直近値 前営業日比 変化率 金 現物午後値決め 989.00 +6.00 +.61% 原油 北海ブレント 66.83 -.29 -.43%

◎欧州株式市場

欧州株式相場は続伸。米ゴールドマン・サックス・グループと スイスのUBSのアナリストらがダウ欧州600指数の年末の予想を 上方修正したことが買いにつながった。週間ベースでは、同指数は マイナスとなった。

プラチナ生産大手、英ロンミンと、カザフスタンの産銅会社カ ザフミスは大幅高。両銘柄の投資判断が引き上げられたことが買い を誘った。フランスの自動車メーカー、プジョーシトロエングルー プ(PSA)は、三菱自動車と電気自動車開発で合意したことが好 感され、7.3%上昇した。

ダウ欧州600指数は前日比1.4%高の233.85で終了。週間ベー スでは1.5%下落した。ブルームバーグのまとめたデータによると、 ダウ欧州600指数のPERは44.7倍と、2003年9月以来の高水準 付近となった。

ゴールドマン・サックスのロンドン在勤ストラテジスト、ピー ター・オッペンハイマー氏はリポートで、「ラリーの後に相場上昇 が続かないということはない。投資家は総じて、相場がさらに上昇 するための新たな情報を求めているようだが、当社は好材料が出て くると見込んでいる」と語った。

同氏はダウ欧州600指数が年末に260になると予想し、従来の 235から引き上げた。同指数は3月9日以降で48%上昇している。

4日の西欧市場では、18カ国すべてで主要株価指数が上昇。 ダウ・ユーロ50種指数は前日比1.6%高、ダウ・欧州50種指数は

1.5%上げた。

ロンミンは9.4%高。エクサンBNPパリバはロンミン株の投 資判断を「アンダーパフォーム」から「アウトパフォーム」に引き 上げた。スイスの資源会社エクストラータによる同社買収観測が根 拠。エクストラータは1.9%上昇した。

カザフミスは3.6%上げた。モルガン・スタンレーは同銘柄の 投資判断を「イコールウエート」から「アウトウエート」に上方修 正。

◎欧州債券市場

欧州債市場ではドイツ2年債相場が上昇。8月の米失業率が 1983年以来の高水準となったことを受け、国債買いが膨らんだ。 週間ベースでは2週連続高となった。

2年債利回りは半年ぶり低水準となった。MSCI世界指数が 週間ベースで下落したのを背景に比較的安全な債券資産の需要が高 まった。欧州中央銀行(ECB)当局者らはこの日、ユーロ圏の景 気見通しが引き続き脆弱(ぜいじゃく)との見方をあらためて示し た。

RIAキャピタル・マーケッツの債券ストラテジスト、ニッ ク・スタメンコビッチ氏は、「市場関係者は米失業率がこれほど上 昇するとは予想していなかった。このようなデータは力強い景気回 復説が見当違いであることを示唆している」と語った。

ロンドン時間午後4時半現在、2年債利回りは前日比5ベーシ スポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.08%。前週末比では 17bp低下した。同国債(表面利率1.5%、2011年6月償還)価格 は前日比0.09ポイント上げ100.71。10年債利回りは前日比1bp 低下し3.23%となった。週間ベースでは2bp下げた。

米労働省が4日に発表した8月の雇用統計によると、家計調査 に基づく8月の失業率は9.7%と、1983年6月(10.1%)以来の高 水準に上昇し、ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想 (9.5%)も上回った。前月は9.4%だった。

◎英国債市場

英国債市場は下落。10年債利回りは3週間ぶりの高水準となっ た。株式相場が上昇したことから、安全資産としての国債の需要が 減退した。

10年債は7月以来で初めてとなる週間ベースでの下落。8月 の米雇用統計で、雇用者数の純減幅が市場予想を下回ったことがこ の日の下げの背景。FT100種株価指数は1.2%高と、2週間ぶり の大幅上昇となった。米労働省によると、非農業部門雇用者数は前 月比で21万6000人減少と、マイナス幅は過去1年で最小。

クレディ・スイス・グループの債券ストラテジスト、カーステ ン・リノウスキー氏(チューリヒ在勤)は、「リスク志向が根強い。 中期的には英国債利回りの上昇を招く恐れがある」と述べた。

ロンドン時間午後5時15分現在、10年債利回りは3ベーシス ポイント(bp、1bp=0.01ポイント) 上昇し3.62%。一時は8月 14日以来の高水準、3.69%を付ける場面もあった。週間ベースで は7bp上昇。10年債価格(表面利率4.5%、償還期限2019年3 月)は0.21ポイント下げ107.07。2年債利回りは前日比3bp上昇 の0.89%。

ニューヨーク・ニューズルーム   1-212- 617-4903

参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: ニューヨーク 楽山 麻理子 Mariko Rakuyama +1-212-617-4903 mrakuyama@bloomberg.net 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保 義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 okubo1@bloomberg.net

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE