ECBの出口戦略、必ずしも利上げを伴うものではない-トリシェ総裁

欧州中央銀行(ECB)のトリシ ェ総裁は4日、景気刺激の緊急措置を引き揚げる始る時が来ても、同 中銀の出口戦略は必ずしも政策金利引き上げを伴うものではないと発 言した。

トリシェ総裁はフランクフルトでの講演で、「『出口戦略』とは、 さまざまな非伝統的措置の解除の枠組み、その指針となる一連の原則 を意味する語だと理解されなければならない」とし、「金利政策に関 する考慮はこの中に含まれない」と言明した。

トリシェ総裁の発言は、ECBがユーロ圏の景気回復の芽を育て るため長期にわたって政策金利を1%に据え置く意向があることを示 唆した。

同総裁はまた、経済の中での与信の流れが正常化し、インフレリ スクが顕在化するまでは、緊急対策としての市中銀行への融資を縮小 することはしないと明言。「出口戦略の重要性を強調する言動と、実 際の開始とを混同するべきではない」と付け加えた。

さらに「最近は景気見通しの改善を示す兆候が幾つかあったが、 金融危機が終了したと宣言するのは時期尚早だ。今日の状況では、与 信への強力な支援は依然として必要だ」との認識を示した。

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