第2のマドフ事件を防げ-米SEC、「詐欺調査官養成大学」設置も

米証券取引委員会(SEC)のシャ ピロ委員長は3日、市場取引の不正行為を見抜くスタッフを育成・訓 練するため「詐欺調査官養成大学」を創設する可能性があることを明 らかにした。SECがバーナード・マドフ受刑囚による650億ドル(約 6兆円)規模の詐欺行為を食い止められなかったことが背景にある。

シャピロ委員長はワシントンで開かれた米商品先物取引委員会 (CFTC)との合同会議で、「詐欺調査官養成大学の構想は素晴らし い」と指摘。詐欺調査の訓練でCFTCと協力することは「特に有益 だろう」との見解を示した。

コロンビア大学のジョン・コフィー教授(証券法)の提案に応え てシャピロ委員長は、マドフ受刑囚が16年余りにわたってSECの調 査を免れていたことを教訓として、詐欺行為を見抜くため既に300人 以上の調査官を訓練していることを明らかにした。SECのデービッ ド・コッツ監察官は2日、調査官の能力や経験の不足がマドフ受刑囚 の詐欺行為を見逃すことにつながったとする9カ月間に及ぶ調査の報 告書を発表した。

SECがマドフ受刑囚の詐欺行為に気付かなかったことを受け、 米議員や投資家から批判が強まり、SECは監視部門の見直しを図っ ている。SEC法務執行局のロバート・クザミ局長は先月、資産運用 や仕組み金融商品、地方債、国外汚職行為、市場取引不正行為にそれ ぞれ重点を置く5つの特別部門を設置する計画を発表した。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE