ロシア:再び恒常的な財政赤字の恐れ、格下げの可能性も-S&P

米格付け会社スタンダード・アンド・ プアーズ(S&P)は3日、ロシアは再び恒常的な財政赤字に陥るリ スクがあり、格下げや通貨ルーブルの下落に直面する可能性があると の見方を示した。ロシアは10年ぶりのリセッション(景気後退)から の脱却に苦戦している。

S&Pのアナリスト、フランク・ギル氏(ロンドン在勤)らは3 日付のリポートで、金融業界の「ストレス」と国営企業の負債に関連 した金融リスクに加え、「深刻な景気後退によって公共財政が依然とし てかなりのリスクに直面している」と指摘した。

ロシア政府が財政赤字の抑制に失敗した場合、S&Pは同国の信 用格付けを現在の「BBB」から引き下げる可能性があるという。

ロシアの2009年4-6月(第2四半期)の国内総生産(GDP) は前年同期比10.9%減少と過去最大の落ち込みとなり、今年の財政赤 字は対GDP比で8.9%に達すると見込まれている。ロシアの財政は 01年以降、黒字が続いている。赤字拡大はインフレ上昇を招くため、 ロシア政府は将来的な財政不足を補うために国際債券市場からの資金 調達を計画している。

ロシアの投資銀行、トロイカ・ダイアログのエコノミスト、アン トン・ストロウチェネフスキー氏(モスクワ在勤)は3日、電話イン タビューで、今年後半には国の歳出ペースが加速し、総額の約3分の 1は10-12月(第4四半期)に支出される見通しだと述べた。この結 果、同国のマネーサプライ(通貨供給量)は10-15%増加し、ルーブ ルは10-15%ほど下落するとの見方を示した。

-- Editors: Tasneem Brogger, Chris Kirkham

--* 参考画面: 翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先: 東京 若林 有紀 Yuki Wakabayashi +81-3-3201-2263 Ywakabayash1@bloomberg.net Editor:Masami Kakuta 記事に関する記者への問い合わせ先: Alex Nicholson in Moscow at +7-495-771-7715 or anicholson6@bloomberg.net 記事に関するエディターへの問い合わせ先: Chris Kirkham at +44-20-7673-2464 or ckirkham@bloomberg.net

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