米キャップマーク、商業用不動産絡みの銀行破たん増加の前兆か

【記者:Linda Shen】

9月4日(ブルームバーグ):米不動産金融会社キャップマーク・ フィナンシャル・グループが連邦破産法に基づく会社更生手続きの適 用申請を行う可能性を表明した。同社の経営の行き詰まりは商業用不 動産に関係しており、米金融機関が今後、不動産融資に絡む新たな損 失の波に見舞われる前兆かもしれない。今年の米銀破たんが1992年 以来初めて100件を超える恐れもある。

米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスによれば、 同社は商業用不動産融資で国内最大級。2日に2009年4-6月(第 2四半期)の損益が約16億ドルの赤字と発表し、破産法申請の可能 性があることを明らかにした。米銀の商業用不動産融資のデフォルト (債務不履行)率が倍以上に加速し、1994年以来の高水準を記録し ている状況が背景にある。

不動産調査会社リアル・エステート・エコノメトリクスのチーフ エコノミスト、サム・チャンダン氏(ニューヨーク在勤)は「われわ れはディストレス(不良資産)の影響を完全に経験し尽くしたわけで はない」と指摘。「一部の地銀などに目を向ければ、商業用不動産のエ クスポージャーという点ではるかに著しい集中傾向が見られる」と説 明した。

金融機関は住宅用不動産関連の損失の影響で経営の動揺が続いて おり、米銀の破たんは今年既に84件に達している。米連邦預金保険 公社(FDIC)のベアー総裁は銀行破たんがさらに増える公算が大 きいと述べており、「問題のある銀行リスト」には過去15年で最多の 416行が掲載されている。

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